第6位「ちくわ」
全部で7品なのになんで6位なのかというと、一つちょっと「番外」が出たのでね。それはまた、次回で詳しく……。で、ちくわ。
どうやって器状にするか?って簡単な話、3~4センチぐらいに切る。
底を指でおさえれば、はい、お猪口ですね。あ、ちなみにこの実験で使用したウイスキーは「ブラックニッカ クリア」。それを注ぐ。
なかなかに難しい。慎重に。
これが注ぎたて。鼻に寄せて嗅いでみたが、香りは完全にちくわが勝っている。ちくわの磯くささって、単体で食べるときは「ほんのり」程度に感じていたが、意外と強いんだなと思う。
飲む。これがまた難しい。指で底をおさえているので当たり前といえば当たり前だが、吸ってもウイスキーが出てこない。ちくわをくわえ込んだまま天を仰ぎ、指を離してウイスキーを口に落とす、……というのが飲み方としては確実。
味は、思ったよりちくわの塩味がウイスキーに色濃く反映される印象だ。その半面、ウイスキーの香りはちくわに吸い取られてしまうのか、かなり後退し、正直なんだかよくわからない酒になってしまう。いや、まずくはないのだが、つかみどころがない。
それでいて飲みにくい……。なのでまあ、今回の中では最下位かなあ……。ただそれは「酒」としての順位。ウイスキーを飲んだあとに残ったこのちくわ、これはめちゃうまい。
ウイスキーのフレーバーを吸った分、非常に香りが高くなる。味にも気品が出る。ウイスキーの甘さが加わることで、魚のすり身のしょっぱさがいっそう立ってくる。実にうまい。このウイスキー漬けちくわをツマミにウイスキーを飲みたいぐらいだ。
第5位は、すんごいスモーキーなフレーバーが出てくるアレ