第1位「ラム酒」
互いにストレートでぶつかり合う、個性と個性。
こちらは陽気な南国テイストのグラデーション。
一気にあおる。グビグビ。
クーッ、うまいぜ。まったくスキがない。これはもう、こういう“リキュール”として既に完成形だ。この甘ったるい感じ。タルッタルのダルッダルな感じ。たまんねえ。まあサトウキビの酒にカルピス入れてるんだから、そりゃダル甘にもなるってもんよ。
あのカラッと晴れた真っ青なハバナの空の下でよお、キラキラ光るカリブの海と派手なビキニのねーちゃん見ながら、こういうダルッダルに甘い酒飲んでるのがよ、最高に幸せだったよなあ(……。なにか妄想が始まったようです)
くっそ暑い日にはよ、やっぱりくっそ甘い酒に限るわけよ。なあホセ。(……。ホセって誰なんでしょうか。ハバナ生まれのキューバのおっさんが憑依したようです)
まあ何にせよ、甘いラム酒と甘いカルピスをストレート同士でぶつけてできる、最高に甘々の飲み物は、非常に完成度が高かった。甘い中にも、ラムが持つわずかな苦味、カルピスがはっする酸味がバランスよく顔を出してくるのがまたいい。これをさらに何かで割ってカクテルにしたり、オンザロックにしたり、発展させるとより真価を発揮するかもしれない。
ということで、以上「カルピスと混ぜてうまい酒選手権」。今回はなかなかハイレベルな争いだった。前回の「冷奴にかけてうまい酒」が2位でやっと及第点だったのに対し、こっちは第5位も十分楽しめる一杯に仕上がっていた。
また新しい実験は続くので、その様子は引き続き「バッカスの選択」公式ツイッター https://twitter.com/c2h5ohjp でチェックされたし。では諸君、いつかハバナの空の下で会おう。