まずは赤ワインから。1本目はサントリー「デリカヴィータ(赤)」。
藤牧氏、早速少し口に含んで、「ぶどうジュースですね」……いきなり攻める(汗)。が、決してディスってるわけではないようだ。「普段ワインを飲み慣れている人が、いつものいわゆる“しっかりした”赤ワインのつもりで飲んだらそう思うだろう、ということです。でも、こういうすっきりした甘味を前面に出すのも赤ワインの一つの方向性としてあるわけですから、どっちが良い悪いということではありません」
なるほど。そりゃあボディのしっかりした赤ワインを求める人からすれば「物足りない」ということになるのだろうが、それはその評価軸に乗っけた場合の話であって、別の軸に当てはめれば価値も変わる、ということだろう。「味わいでまず立つのはフレッシュさ。ある意味ボジョレーヌーボー的と言えるかもしれません。渋味はごくわずかで、チェリーのような甘さです。ただ肉料理などに合わせるには、やっぱり線が細すぎるかもしれません。いっそデザート的に楽しむワインととらえて、チーズケーキだとかガトーショコラのようなスイーツのお供にするなんてどうでしょうか」
2本目はメルシャンの無添加ワイン