【お酒のプロに無茶ぶりの時間ですよ】ワンコインワインをソムリエが本気でテイスティングするとどうなる?(1)赤ワイン編

3本目はこちら、「Michay Red(ミチャイ・レッド)」。メルシャンが輸入するチリ産ワインである。

「ピノ・ノワールみたいなニュアンスですね」と藤牧氏、おお! いよいよソムリエっぽくなってきた(こらこら、「っぽく」は余計だろうよ)。ピノ・ノワールといえば「繊細な口当たり」「エレガントな香り」あたりの文言で形容されることの多い、フランス原産の赤ワイン用ブドウ品種。実際このワインにその品種が使われているのかはわからないが、ともかく重厚な路線ではないようだ。

「雑味がなくてすっきりとした入りです。香りは優しめで、ストロベリー的な果実感。ほどよい酸味も感じられますね。そして後から渋味が追いかけて出てきますが、キツさはなく、口の中にフワッと広がるような淡い渋味です」おおお! うまそう、なんかちゃんとしたワインっぽい(だから「っぽい」は余計だっての)。「味がしっかりしているので、これも肉料理が合うと思いますが、こってりし過ぎるものだとちょっとワインが負けてしまうかと。とはいえ、ハムなんかだと逆に肉の方が弱すぎるので、ローストビーフあたりがベストじゃないでしょうか」

ラストはオーストラリアの骨太(?)な一本