【夏の冷やし卵酒?】いろんな酒に生卵をちゃぽん。アリかナシかを査定した結果……。

更新:2016年08月26日

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【夏の冷やし卵酒?】いろんな酒に生卵をちゃぽん。アリかナシかを査定した結果……。

編集長Dである。今年の夏は世界平均気温が過去最高だとかで、この8月末になってもまだまだ暑い日が続いている。諸君、ヘバってないだろうか。夏バテで暑い暑いと言ってる人間も多いが、周りではクーラー病やら夏風邪やらで寒い寒いと言ってる人間もいて、まったく人類というのはどっちに転んでもワガママなものである。

そんな風邪、寒気、悪寒対策で伝統的に支持を集めているのが「卵酒」であるが、こんな過去最高の暑さの中で熱い酒なんか飲めるか、というこれまたワガママな人もいるだろう。ということで、「冷やし卵酒」というのはできないものかと編集長D、考えてみた。最近じゃあカツ丼もハンバーグもおでんも何でもかんでも「冷やし」「冷やし」の世の中である。「冷やし卵酒」が成立しないはずがないじゃないか。

力説

と、力説をかまして、用意したのは5種類の酒。ビール、ハイボール、日本酒(冷や)、スパークリングワイン、梅酒だ。どれもキンキンに冷やしてから、生卵をちゃぽんとやってみる。実はこの実験、「バッカスの選択」公式ツイッター https://twitter.com/c2h5ohjp で今週ずっと小出しに投稿していたものだが、アリかナシかはこの記事にて発表する。ということでランキング形式でいってみよう。

第5位「ビール」

キンキンに冷えたビールに生卵をちゃぽん。

キンキンに冷えたビールにちゃぽん。

キンキンに冷えたビールに生卵をちゃぽん。

これを混ぜて飲んでみる。……。ん、これ、意外と「ビールのまま」だな。たぶん目隠しして何も聞かされずに飲んだら、「ビールっぽいけど、ちょっと違う感じ?あ、新しいクラフトビールか何か?」と思うに違いない。

ビールの卵酒

なので、アリと言えばアリかもしれないが、なんというか、卵が入ることで特別グレードアップされる何かはあまりないので、リアクションを取るにはいまいち中途半端な感じ。

ただ、飲み口はかなり濃厚、コクがグワングワン襲ってくるので、なかなか胸に詰まるというか、グビグビ飲み干すのは正直キツい……かな。

第4位「スパークリングワイン」

スパークリングに生卵をちゃぽん。

こちらもキンキンの状態にちゃぽん。

スパークリングに生卵をちゃぽん。

シュワシュワ泡が立つ。

スパークリングの卵酒。

混ぜるとこんな感じ。新しいスイーツか。見た目はなかなか女子ウケしそうな風貌を備えている。

が、味は極めてドライ。ま、当たり前か、ワインが辛めのスパークリングだからね。なので、表現が難しいが、口に含むとなんとなく「塩気のしっかり出ている出し巻き」を彷彿とさせる。

スパークリングの卵酒

おお、出し巻き、なんかうまそうじゃないか、と思う諸氏もいるかもしれん。だが冷静に考えてみてくれたまえ。それが液状化していて、しかも冷たいのだぞ。まあ、まったくイケない口ではないが、もろ手を挙げて称賛するほどの感じでもない。

強いて言えば、これに砂糖をガッツリ入れて甘々にするとまた評価が変わる可能性はある。もしくは……、普通にスパークリングワインだけを飲ませてほしい……かな。

第3位「日本酒」

日本酒に生卵をちゃぽん。

卵酒と言えば本来はこれだからね、日本酒。しかし今回は温めずにキンキンの「冷や」。

日本酒の卵酒

でもまあ混ぜると見た目は通常の卵酒だよね。

日本酒の卵酒を飲む

飲む。

日本酒の卵酒

ふむふむふむ、はいはいはい、なるほどなるほどなるほど。

あのね、これ日本酒です。冷やした状態だと、全然卵の風味が立ってこない。キレッキレの日本酒の味に完封負けする。色は黄色いけれども、口の中は日本酒。まあ多少、後味で遅れて卵の感じが出てくるけれども。

なので結論としては、「日本酒の卵酒は温めた方がうまい」。……何、何か文句でも?普通の結論だけど?あのね、いろいろ実験・調査を重ねた結果至極当たり前の結論がただ再確認されるだけだった、なんてことは、サイエンスの世界では日常茶飯事なんだから。はいはい、次、次いくよ。

第2位「梅酒」

梅酒に生卵をちゃぽん。不思議なことに、これだけ黄身が浮いてくる。

良く冷やしたストレートの梅酒にちゃぽん。不思議なことに、これだけ黄身が浮いてくる。

梅酒に生卵を混ぜる

混ぜる。茶せんをシャカシャカやる茶人かお前は。

梅酒の卵酒

千D休、一服いただきます。

梅酒の卵酒、一服いただきます。

んん?

梅酒の卵酒、一服いただきます。

うま! うまいわ、これ。なんというか、いい中国料理店でいただくような、とろみのしっかりついた甘めの卵スープの感じ。梅の甘さと酸味に卵のコクが混然一体となって、いい味になっている。

まあこれもド正論といえばそこまでだが、卵は甘味が加わった方が断然いいね。特に冷やして味わうときには。茶碗蒸しは冷めるといまいちだけど、プリンは冷たくてもうまいわけで。

梅酒の卵酒

結構なお点前でした。

第1位「ハイボール」

ハイボールに生卵をちゃぽん。

最後はこちら。冷たいハイボールにちゃぽん。

ハイボールに生卵を混ぜる。

炭酸が抜けないように慎重に混ぜる。

ハイボールの卵酒

某コーヒーショップの新作ラテみたいになった。で、飲んでみる。

ハイボールの卵酒

!?

ハイボールの卵酒

なんじゃこりゃ!? イメージしてたのと違う。なんだこの想定外な感じ!?

これ、かなり不思議なケミストリーが起こっていて、まず見た目のわりには卵の風味はほとんど立ってこない。おそらく炭酸のシュワシュワにまみれて雲散霧消してしまうのではないか。

ただそれだと、第4位のスパークリングワインと同じ末路をたどるはずだが、これが違うのはハイボールの方にも変化が現れ、ドライだった味わいが丸くなり、ウイスキー本来のモルトの甘さ、コク、蜜やバニラのような香りといった優しい要素が急に出てくる。

結果として卵酒でもハイボールでもない、第3の存在、未知のスパークリング・アルコール飲料が口の中に突如出現して広がるという、実に不可思議な経験をすることになる。何の説明もなくこの飲み物を飲まされて、その正体を言い当てられる人間はそう多くはないだろう。

アイスで楽しむ夏の冷やし卵酒

ということで「アイスで楽しむ夏の冷やし卵酒」。少なくとも上位の二つは一見の、いや一飲の価値ありなので、ぜひトライしてみてほしい。まあ、生卵が苦手でなければ。あとツイッター https://twitter.com/c2h5ohjp の方では引き続きいろいろと実験を続けていくので、そちらもチェックされたし。まあ、このヒゲ面が苦手でなければ。

(バッカスの選択・編集長D 清水啓史

【夏の冷やし卵酒?】いろんな酒に生卵をちゃぽん。アリかナシかを査定した結果……。