【ソムリエ VS アンダー500円ワイン】プロが真剣に考えるワンコインワインの実力チェックとマリアージュ(2)白ワイン編

続いて2本目、「ヴェラタ メルセゲラ ソーヴィニヨン・ブラン」。原産国はスペイン。イオン系のスーパーで見かける一本だ。ちなみに「メルセゲラ」と「ソーヴィニヨン・ブラン」はブドウの品種名。

まず香りを嗅いで藤牧氏曰く、「ハーブのニュアンスを感じますね」さらに嗅いで曰く、「あと……青りんごの香り」さらにグラスを少し回して曰く、「ちょっと開かせるとハーブの香りが優しく変わりますね」これだよ諸君、これこれ。これがソムリエのテイスティングというものだよ、諸君。酔っぱらった素人が見よう見まねでグラスをクルクルするのとは、わけが違うのだよ。

「スペインのワインは、明るい太陽の下で育った柑橘類のような、パッと明るくはっきりした個性を持っていたりするのですが、このワインはそこまでギラギラした感じはなくてスッキリと飲める味わいです。後味の余韻もクドさが残らず、スーッと引けが早い印象ですね」情熱の国にもちょいクールな奴はいるってことだ。そしてそんなクールなワインはとことんクールにして味わうのもいいらしい。「これから夏にかけては、思い切って氷を入れて飲んでみるのもアリだと思います。料理も鯛のカルパッチョだとか、脂っこくない食材を使ったサッパリ系のものと合わせたいですね」

最後は南米チリのシャルドネ&延長戦も?