沖縄・伊良部島の青い泡盛「ゆら」と緑のゴーヤチャンプル

更新:2016年06月01日

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沖縄・伊良部島の青い泡盛「ゆら」と緑のゴーヤチャンプル

“アンナ”の作る「ゆら」は愛の色合い

♪海の青さと空の藍~……沖縄を歌った『芭蕉布』。口ずさむたびに、沖縄の風景を夢想することができます。泡盛と言えば日焼けした海の男というイメージがありますが、アルコール度数が30%の泡盛が多い中、「ゆら」は25%とちょっと抑え気味で、柔らかさを感じます。沖縄の海と空を思わせる藍色のビンや「ゆら」というネーミングは、女性の購買層を意識しているようです。

「ゆら」沖縄の海と空を思わせる藍色のビンや「ゆら」というネーミングは、女性の購買層を意識しているようです。

太平洋と東シナ海の境に位置する宮古島。その北西4kmに浮かぶ伊良部島へは、宮古島の平良(ひらら)港から船で渡ります。サンゴ礁の石灰岩が隆起してできた島で、ダイビングスポットとしても名高く、全国からダイバーたちが訪ねてくる憧れの島です。

島には2軒の酒造所があり、「ゆら」を出す渡久山酒造はそのひとつです。日本の渚100選にも選ばれた佐和田の浜で知られる伊良部町佐和田にあります。創業は1951年。主力の銘柄は「豊年」。三代目の奥さんが杜氏を務めています。“アンナ”が作る泡盛です。「アンナ」は宮古島周辺のお国言葉で「お母さん」の意味。「ゆら」の女性的な優しさは、アンナの気立ての良さからかもしれません。

多くの泡盛同様、「ゆら」もタイ米を使用しています。

多くの泡盛同様、「ゆら」もタイ米を使用しています。それは価格の安さもありますが、泡盛の命である黒麹菌には粘り気のないタイ米が適していると、試行錯誤の末にわかったからです。また、島の作付面積でいうと米作はサトウキビ作より少ない為、地産米を原材料として潤沢には使えないという事情もあります。

青いビンの「ゆら」を茶碗に注ぐ。

青いビンの「ゆら」を茶碗に注いだら、伊良部島の海の青さと空の藍を夢想して、アンナの優しさとともにぐっとあおります。グラニュー糖をこそっと入れてもグッドです。

『芭蕉布』は「♪浅地紺地のわした島うちな~」で歌い終わりになります。「浅地紺地」は藍染の濃さを表す言葉で、沖縄では藍は濃いほど美しいとされています。「浅地紺地」は染めの濃淡に女と男の機微を重ね合わせた、愛の色合いです。そう思い起こして、はたと「ゆら」の青いビンはきっと「浅地紺地」の色なのだと納得しました。

ゴーヤチャンプルはアンナの味
沖縄・伊良部島の青い泡盛「ゆら」と緑のゴーヤチャンプル

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