【生麦駅を降りたら嵐が待っていた……?】キリンビール横浜工場で一番搾りのうまさの秘密を見学してきたぞ

一番搾り麦汁。その名の通り、仕込釜の中でもろみをろ過して、最初に流れ出る麦汁のことである。通常、ろ過は繰り返され、二番搾り麦汁というものも存在するが、「キリン一番搾り」に使われるのは名実ともに一番搾り麦汁だけ(世の中の一般的なビールは一番と二番を組み合わせてつくる)。これが世界にただ一つとも言われる、「一番搾り製法」である。

……と、ここまではGoogle先生に頼っても得られる知識だが、今回は工場見学である。この製法のことを頭ではなく味覚で“体験”させてもらえるのがミソだ。見学ツアーでは、一番搾り麦汁と二番搾り麦汁、それぞれの単体を味見できる。

見学ツアーでは、一番搾り麦汁と二番搾り麦汁、それぞれの単体を味見できる。

まず二番搾り麦汁から飲んでみる。一番よりも薄い色なのでかなり水っぽいのかと思っていたら、これはこれでなかなかに香ばしく、穀物的な甘味が感じられてけっこうイケる。

まず二番搾り麦汁から飲んでみる。

なんだ二番でも相当うまいじゃないかとハードルをぶち上げたところで、一番搾り麦汁を飲んでみる。

一番搾り麦汁を飲んでみる。

……全然違った。

一番搾り麦汁は全然違った。

上げたハードルを快調に飛び越えてくる味の深み。二番では麦の甘味が立っていたが、それがコクの次元に達している。

この一番搾り麦汁だけを使うことが、いかに贅沢なことなのか。それを実際に体幹したところで、ツアーは次のステージに進む。

ビールが完成に近づくとともに佳境に入る工場見学