『魚金』の「オムそば」はこうだ!!
ところが、『魚金』ではこうなってしまう!
まるで玉子焼きか出汁巻き玉子である!! これが「オムそば」!?
『魚金』はどこにでもある料理を、突拍子もないアイデアで生まれ変わらせる。こんな風に料理を供されると、客はそれぞれのメニューがどんなものか、気になって仕方がない。ごく普通の料理も多いのだが、たまに出されるこんなアイデアに客はハマるのだ。ど真ん中のツボになる。
「オムそば」を割ってみる。中には、約束どおり「焼きそば」が顔をのぞかせる。食べてみる。ソースとマヨネーズが効いた定番の「オムそば」である。というか、「焼きそば」が少ないので、“そば入りの玉子焼き”の様な……。味は普通に美味しいのだが、このアイデアそのものが客をひきつける『魚金』の仕掛けなのである。
〆のお酒で爽やかに宴を終えようではないか
この料理に合わせるお酒は「知多ハイボール」。定番の「角ハイボール」と違い、トゲがまったくなく、スッキリした飲み口。この料理のアイデアに感心しつつ、〆の時を爽やかに迎えるにはピッタリのお酒。
玉子とソース・マヨネーズという、濃い目のお味をさっぱりと綺麗に流し込んでくれる。宴の最後にピッタリである。
今回も『魚金』の仕掛けに自らのっかりながら、大いに楽しませてもらった。現在このグループは30店舗弱を展開する。今後ますます目が離せないブックマークのお店だ。それと同時に次なる仕掛けが気になるところ……。このこと自体が、この店が客を引き付ける最大の魅力なのだろう。