メルシャン株式会社(社長 横山清)は、注目の日本ワイン「シャトー・メルシャン」シリーズのひとつである「甲州」より、新たに3つのヴィンテージを同時発売した。「シャトー・メルシャン 甲州きいろ香 2015」「同 甲州グリ・ド・グリ 2015」「同 山梨甲州 2015」の 3 種で、いずれも2016年4月26日(火)より全国で発売されている。
甲州ブドウは山梨県を中心に、1300年以上前から栽培されてきた歴史の古い品種だ。2010年、日本のブドウとして初めて「国際ブドウ・ワイン機構」(O.I.V.)に品種登録されたこともあって、この品種を使用した「甲州ワイン」への取り組みが年々熱気を帯びてきている。世界のワインマーケットの中心地ロンドンでは、「甲州」の海外での認知度を上げるため、「KOJ」(KOSHU OF JAPAN)※によるプロモーションも毎年開催されている。
今回発売される「シャトー・メルシャン 甲州きいろ香 2015」は、山梨県産の甲州ブドウの他に、グレープフルーツやゆず、カボスなどを合わせた、柑橘系の香りが特徴的なワインだ。同ワインは2004年、ボルドー大学の故富永敬俊博士との共同プロジェクトにより、「甲州ワイン」の新しい香りを引き出すのに成功したのが始まりとされる。今回はその2015年版となる。
「シャトー・メルシャン 甲州グリ・ド・グリ 2015」は、甲州ブドウの淡い赤紫色の果皮から抽出された渋みと、紅茶やアップルコンポートのような豊かな甘みが最大の特徴。また、「シャトー・メルシャン 山梨甲州 2015」は、渋みとうまみが共存する甲州ブドウの個性的な味わいを、シュール・リー製法により引き出した一品。繊細な味わいの中に、程よいうまみが味わえる。
なお、今回の新ヴィンテージ発売に合わせ、「シャトー・メルシャン 甲州きいろ香」については、これまでのコルク栓からスクリューキャップへの変更が予定されている。コルク由来の香りをなくすことで、今まで以上に新鮮でフルーティな香りが楽しめるとのこと。繊細な味わいを大切に育む日本ワインに、今後もますます期待が高まりそうだ。
※山梨県内のワイン生産者 15 社と甲州市商工会、甲府商工会議所、山梨県ワイン酒造協同組合により設立された団体(現在は 12 社が参加)。 2010 年からイギリス・ロンドンで毎年プロモーションを実施しており、2016 年も 2 月に実施された。