飲みやすいクラフトビール「SPRING VALLEY 豊潤<496>」が好調な3つの理由

2021年3月に発売された「SPRING VALLEY 豊潤<496>」。「おいしい」「飲みやすい」「香りがいい」など好評を得て、異例のスピードで販売数を増加させている。その理由とは?

キリンの3本目の矢はクラフトビール

キリンはビールカテゴリーとして、「一番搾り」「本麒麟」に続く、3本目の矢として白羽の矢を立てたのがクラフトビールだ。これまでクラフトビールは、お土産やプレゼントといった”ハレノヒ”に飲むビールという立ち位置だった。ところが、いくつかのビールメーカーが力を入れ始めてきたこともあり、徐々にその認知度は高まってきている。

キリンビールによると、「クラフトビール」という言葉の認知率は90%にものぼるという。ただ、言葉自体は知っていても飲んだことがあるかどうかは、また別の話である。しかし、コロナ禍がクラフトビールを後押ししている。イエナカ需要の拡がりだ。

キリンビールによると、年間のビール飲用者数は約3,400万人。ジリジリと右肩下がりの傾向だ。ビール飲用者数のうち、クラフトビールを飲む人は620万人、こちらは今後、1.5倍に増やしていきたいという。お店で飲めないので、家で飲むならちょっといいビール、美味しいビールというニーズにマッチしたのがクラフトビールなのだろう。

SPRING VALLEY 豊潤<496>が人気となっている3つの理由

クラフトビールをいろいろな人に飲んでもらいたいという思いから、キリンビールがクラフトビールの切り込み隊長に任命したのが、「SPRING VALLEY 豊潤<496>」だ。コロナ禍のイエナカ需要と相まって、年間160 万ケースを売るという目標で始めたのだが、わずか約 2 カ月で 57 万ケース(全体の約3割)を突破したという。

その好調の要因は以下の3つと見ている。

 1.コロナ禍のイエナカ需要の高まり
 2.SPRING VALLEY 豊潤<496>独自のバランス「飲みやすい個性」
 3.コンビニで買えるおいしいクラフトビール

それぞれ見ていこう。

1.コロナ禍のイエナカ需要の高まり

コロナ禍でお店で飲むケースが少なくなり、その分、家で飲む時間が増えたという人は少なくないだろう。終電も気にしないでいいし、寝たいと思ったらすぐに布団に入れるし、「家呑みっていいな」。そんな声をたくさん耳にしています。

また、テレワークを実施する企業が多くなり、外食することも移動することも減ったことから、サラリーパーソンの財布にはゆとりが出てきている。「今月は小遣いを全く使っていない」という友人もいたほどだ。そこで、「どうせ飲むならちょっといいお酒にするか!」と思う人が多く、高付加価値ニーズが加速している。

そんなときに、今まであまり目を向けてこなかったお酒に目が行く。とはいえ「まずはビールがいいよな」ということでクラフトビールを試す人が増えたのだという。こうして、クラフトビール需要が高まってきている。これが1つ目の理由だ。

2.SPRING VALLEY 豊潤<496>独自のバランス「飲みやすい個性」

クラフトビールといえば、”こだわりのビール”というイメージを持っている人も多いだろう。キリンのSPRING VALLEY 豊潤<496>は、どのようなこだわりから作られているのだろうか。

・「キリンラガービール」の約1.5倍の麦芽を使用
・4種類のホップを使用
・ホップを7日間漬け込む「ディップホップ製法」を採用

上記のようなこだわりが「豊潤」な味わいを生み出しているのだ。実際に、InstagramやTwitter、Facebookなどでは「本格派のビール」「コクがあり深い味わい」「飲みごたえがある」 といった感想が多く発信されている。また、世界5大ビールコンペティションで銅賞を獲得したそうだ。エビデンスは十分といえるだろう。

3.コンビニで買えるおいしいクラフトビール

そもそも、クラフトビールがまだまだ認知度を得られていなかった時期は、店主がこだわって置いているマニアックなお店でないと飲めなかった。徐々に認知度を得て、クラフトビールブームに火が付き始めるとクラフトビールを飲める店が増えていった。スーパーやコンビニでも、クラフトビールを置いている店舗が増えたという印象を持っている人も多いはずだ。

そんな中で、SPRING VALLEY 豊潤<496>はコンビニで買われているそうだ。仕事帰りに近くのコンビニで、ちょっといいビールを買って晩酌する。そんなサラリーパーソンが増えているのだろう。コンビニであれば、「ちょっと試しに買ってみるか」というエントリー層も手が出しやすい。

キリンの攻勢が始まる!?

SPRING VALLEY 豊潤<496>がこのまま好調を維持すると、いよいよキリンの”3本の矢”が揃うことになる。ビール市場が縮小している中、キリンが3本の矢を持ってビール業界に攻勢をかける。

おいしいビール、財布にやさしいビール、こだわりのビール、すべてが成功することで、わたしたちの選択肢は多様化し、その日の気分や料理に合わせたビールを選べるようになる。そんな未来も遠くないだろう。


1.商品名:SPRING VALLEY 豊潤<496>
2.発売日/容量・容器/販売地域:
(1)2021 年 3 月 23 日(火)/350ml 缶・500m 缶/全国
(2)2021 年 3 月 1 日(月) 3L ペットボトル/全国(Tap Marché)
(3)2021 年 3 月 1 日(月) 15L 樽/スプリングバレーブルワリー直営店
(4)2021年5月13日(木)/330mlびん ※アソートセットのみの取り扱い
キリンオンラインショップ「DRINX」 https://drinx.kirin.co.jp/
3.価格(消費税抜 希望小売価格) :350ml:248 円、500ml:330 円
4.アルコール分:6%

5.販売予定数:約 160 万ケース(20,000KL)

6. 製造工場:キリンビール横浜工場・取手工場・滋賀工場