“時間”と“染み”を味方につけ枡。
「ミズナラ枡」には“時間”という強力な味方がついております。ウイスキーを注いでから時間が経つと、いっそう香りが甘くなります。そのカギを握るのは、枡へのウイスキーの「染み込み」です。
広葉樹のミズナラは繊維の太さや構造が針葉樹と違うことと、ウイスキーのアルコール度数が高いことにより、「ミズナラ枡」にウイスキーを入れると多少染みが発生します。ですがこれが、香りのドラマチックな変化を生み出すのです。
ウイスキーが染み込むと、ミズナラが元々持っている香りがユルッとほどけて、それこそお香のように心地良くにじみ出てきます。これがウイスキーにフィードバックされ、枡に鼻を近づけ口に含む瞬間にシアワセな相乗効果が巻き起こるわけです。そりゃ誰だって奥深い顔になっちまいますよ。
“残り香”にシビれ枡。ハマり枡。
そして「ミズナラ枡」は、ウイスキーが空になってからがある意味でクライマックス。ミズナラに染み入ったウイスキーのエキスが最後に放つ残り香。それを嗅いだら、もう、あなた、またのけぞってしまいます。
ウイスキーのタイプにもよりますが、オレンジピールのような爽やかな果実味と、バニラのような余韻のある甘さが混じり合った芳香が、かすかに残るアルコールの臭気とともにふんわりと立ち上ってきます。「ミズナラ枡」は使い込むほどに文字通り“味が出る”というわけですね。この酔狂すぎるスパイラル、お酒好きにはたまらないはず。
ということでクラウドファンディング、やって枡。