世の中は知らないことばかりです
実はここまで書いていて、(個人的に)大変なことを知りました。三点あります。
ひとつは「キリンシーグラム」が「キリンディスティラリー」に変わっていたこと。知ったのはつい最近のことです。かつてキリンのウイスキーと言えばキリンシーグラムの『ロバートブラウン』でした。御殿場を車で通るので、蒸留所から富士山が見えるかどうか確認しに行った時のこと。ナビで「キリンシーグラム」と検索しても出て来なかったことで知りました。キリンシーグラムでなくなったのは、すでに14年も前の2002年のことでした。キリンシーグラム=ロバートブラウンの思い込みは大変強いです。
ふたつ目は『ボストンクラブ』が2016年6月に終売したことです。道理で酒屋の棚で見かけなくなっていました。
みっつ目は京橋にあったメルシャンとキリンが統合していたことです。そして、『ボストンクラブ』の後を『オークマスター 樽薫る』が引き継いだこと。『オークマスター』というウイスキーはかつてメルシャンから出ていて、終売になっていた銘柄です。
『ボストンクラブ』のソーダ割りに合わせたかった小松菜炒め
個人的には衝撃的だった一連の情報を知るも知らぬも、『ボストンクラブ』のソーダ割りに一度合わせてみたかったのが小松菜です。
ビタミンンも多い小松菜。カルシウムや鉄分も多く含み、カロチンはホウレン草の約2倍、ホウレン草よりもアクがない為、小松菜だけの小松菜炒めでもいいのですが、お肉でも魚貝類にでもマッチします。今回は、鶏の胸肉を使いました。
<作り方>
【1】鶏の胸肉はそぎ切りにして、50度のお湯で洗い臭みを取ります。塩とお酒を振り、片栗粉をまぶします。
【2】小松菜は根の部分を取って、茎の部分、中間の部分、葉の部分に切り分けます。
【3】深めのフライパンで、お湯を沸かし、片栗粉でまぶした鶏肉を一枚ずつ入れ、沈んでいた鶏肉が浮き上がるまで茹でます。茹であがったらザルに上げます。
【4】フライパンのお湯を捨て、軽く洗って、再び火にかけ、サラダオイルを引き、ニンニクパウダーを振ります。
【5】ザルに上げた鶏肉を入れ、軽く炒めたら、小松菜の部分ごとに、茎、中間、葉の順で炒めていきます。
【6】葉がしんなりしたら、醤油を回し入れ、さっと炒めたら出来上がりです。鶏の代わりにスルメイカもグッドです。
ありがとう『ボストンクラブ』
『ボストンクラブ』……その名前と飾らぬボトルの容姿が、アイビーのスピリットであるように思っていました。“ありがとう”の一言です。
今後、小松菜炒めのお相手は、『ボストンクラブ』を引き継いだ『オークマスター 樽薫る』の『ソーダ割り』がしっかり務めてくれるでしょう。