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水曜夜の黄金コンビ レモンビール&砂肝のガーリック炒め

爽快感が突き抜けるキンキンのレモンビール

毎週水曜日になると疲れが溜まってくるのか、キンキンに冷えたレモンビールが飲みたくなる。そんな時必ず一緒に用意するのが、「砂肝のガーリック炒め」だ。
実家の父がビールを飲むたびに、母にせがんで作ってもらっていた料理。あまりにもおいしそうに食べるので、自分もつられて食べて以来すっかり虜になっている。

この週半ばの「お楽しみ晩餐」の準備は、まず素材の確保から。
最初に、レモンビール(日本ビール醸造株式会社、330ml、420円)を近所の酒屋で入手。自宅の冷凍庫へグラスと一緒に冷やすこと20分。氷のように引き締まったグラスに、冷えたレモンビールをゆっくり注ぐ。ビール独特の、泡が踊る音が聞こえたら、もう喉が我慢できなくなってくるから不思議だ。

妙に慌てながら、最初の一口を飲み干す。
「さあ、レモンが来るぞー!」
全身で構えていると、最初に来るのは意外にも柑橘系のフルーティな味。まるでカクテルを味わっているかのようで、ふっと気を抜いてしまう。次の瞬間、レモンの爽快感が突き抜けた。痛い。こめかみまで。でも、たまらなく美味しい!
冷気によって引き出されたレモン味は格別だ。ビール自体さっぱりしてクセがないので、気を付けないとあっという間に一瓶空けてしまう。危険危険。
とはいっても、アルコール度数は4%と低めなので炭酸ジュースのように飲みやすい。しかも、たっぷり含まれているレモン果汁がなんだか健康的で、まったく罪悪感がない。女性に人気なのも納得。

コリコリ、ジュワ!香ばしい砂肝が抜群に合う

コリコリ、ジュワ!香ばしい砂肝が抜群に合う

一方、おつまみになる砂肝は、熱々のフライパンに、にんにくで炒めるだけの簡単なもの。決め手は、必ずごま油で炒めること。そして最後に、塩コショウで味付けをし、鍋肌から3滴のしょう油をたらせば完成。
見た目の鮮やかさにこだわって、ネギの青い部分も一緒に炒めるとなおおいしい。コリコリの砂肝を噛みちぎる時、このネギに絡んだ肉汁がジュワっと広がる瞬間がたまらない。お好みで、七味唐辛子をたっぷりかけても美味。ビールと唐辛子の痛さに責められる喉は、なんだかその瞬間、とても幸せ絶頂なのだ。

砂肝は噛んでいるうちに、ふっと生臭さを漂わせる瞬間がある。でも、レモンビールが一緒だと話は別。鶏独特の生臭さを、レモンビールは一気に吹き飛ばしてくれる。まるで嵐が来てすべてを洗い流してしまったかのように、口内をすっきり整えてくれるので、またすぐにおつまみが欲しくなり手を伸ばしてしまう。最高の組み合わせだ。

もしかすると、ビール独特の苦みが好きな人には、レモンビールは少々物足りないかもしれない。アロマのような香りでサラサラ飲めるテイストなので、口の中に苦みも何も残らないのだから。
その代わり、通常のビールを呑んだ時のような膨満感などが、まったくないのがレモンビールの良いところ。そして、つい飲み過ぎてしまうのが、レモンビールの悪いところだ。

栄養も味わいも最高の組み合わせ

ところで砂肝といえば、亜沿と鉄分、ビタミンBが豊富なことで有名だ。亜鉛といえば、細胞分裂や新陳代謝など人間の体には欠かせない働きを助けてくれる重要なミネラル。アルコール分解にも役立つというから、ぜひ積極的に摂取したい成分でもある。
そして、レモンはビタミンCを多く含むことで知られている。このビタミンCは、亜鉛の体内への吸収を大幅に助けるというから、なんともよくできた話だ。
栄養面から見ても、味の取り合わせから見ても、間違いなく黄金の組み合わせ。水曜の夜を楽しみに、今日もスーパーで砂肝の調達をしておこう。