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ああ、なるほどのロゼ満開

美人杜氏がつくる古代米を使った日本酒

このお酒をはじめて口にしたのは、一軒飲んで次の日本酒屋台での2杯目かな。

「ああ、おいしい」と思わず口をついて出た。

傍らからお供の手がスッとのびて、薄いグラスを含んだ。「ああ、ほんまや、おいしい」。

一升瓶を渡してもらって、あでやかなラベルを見ると「舟屋の里 伊根満開 技術指導 東京農業大学」とあった。なんでも、伊根町で特別栽培をした赤米(古代米)を使用しているとのこと。東京農大が技術指導というのは、後日知ることになるのだが、この酒蔵の令嬢が杜氏を目指してこの学府に学んでいたことからのつながりらしい。

美人杜氏は今も実家の酒蔵で、酒造りに勤しんでいると、先般関西ローカルのテレビに紹介されていた。

伊根満開はむろん日本酒ではあるけれど、そのイメージからはおよそかけ離れている。一番近いのは、ドイツやアルザスのリースリングのような気がする。

日本酒らしからぬ伊根満開には濃い味の肴は不要

写真の肴は、イワシのピリ辛煮と、焼きイカ、スチルトンというブルーチーズだけど、圧倒的にスチルトンが合う。伊根満開を飲むときは、濃い味の肴はまったく要らなくて、ほぼワインを飲むときと同じ準備でたりる。友人にこの酒を注釈なしに「送るから」と伝えたら、日本酒だというので、ごまさばを用意して待ち構えていたそうだ。

が、ひと口飲んで、母堂の食べていた鶏ハムと交換してもらったとか。

ま、そんなお酒デス、伊根満開。4合瓶もあるけれど、そっちは純然たるワインボトルにした方が面白かったかも知れない。