3月、日本列島を桜前線が南から駆け上ってくる頃に限定発売されるのが、「一白水成 純米吟醸 美郷錦」です。鮮やかなピンクのラベルは、春の訪れにぴったりのカラーリング。どこか”ウキウキ”するルックスです。このお酒を醸すのは秋田県の福禄寿酒造、16代目の渡邉 康衛さんは新進気鋭の若い蔵元と評判が高く、新政酒造の佐藤祐輔さんなどと「NEXT5」という秋田県内の若手の酒造りユニットを結成、全国から注目を集めています。
ワイングラスが似合う日本酒
一白水成の銘柄はどれも豊かな果実香が特徴ですが、この美郷錦で造られた純米吟醸はとくに香りが際立っています。甘く漂う香りはただただ上品、上質のフルーツの香りを彷彿とさせます。この香りを存分に楽しまなくてはもったいない! ぜひ、香りがこもるワイングラスで楽しんでください。格段に香りの華やかさが違います。
香りと飲み応えを兼ね備えた味わい
このお酒の特徴のひとつは、さっぱりし過ぎていないこと。現在のトレンドとされている爽快さ、フレッシュさを持ち味とする日本酒とは違い程よいボリュームがあります。これは凝縮されたお米の旨み。甘いだけでなく酸味と辛みのバランスもよく、飲み応えはあるのにまったくくどさはありません。この香りとふくよかな味わいを存分に生かすには、どんなお料理が合うでしょうか・・・
料理はグリルした白身魚で決まり!
香りの高い日本酒には、あっさりとした味のおつまみが合います。例えば、白身魚のお刺身や、塩茹でした野菜など。ただ、「一白水成 純米吟醸 美郷錦」はボリュームのある味わいですので、アテにもボリュームを持たせたいところです。
今回は、ワイングラスにも合うように鰆を洋風ホイル焼きにしてみした。オリーブオイルと塩コショウ、風味つけにバターを少々。ホイルを開けた時の穏やかな魚介の香りが食欲をそそり、一白水成の甘く上品な香りを決して邪魔しません。そして塩と胡椒だけの鰆も、オリーブオイルで蒸し焼きにすることでよりジューシーでリッチな味わいに。日本酒のふくよかさとバランスよく調和します。最高のコンビネーション! 春らしい組み合わせです。