ううう……最近なにをしてもつまらない。スポーツも音楽もどこか物足りない……なんていうときは、脳が新たな刺激を欲している証拠。今回は、頭をビビッと活性化させるにはうってつけの、おもしろ知識が得られる大阪ミナミ心斎橋の“昭和系”サブカルバー「BAR TREK(トレック)」をご紹介しよう。
昭和特撮、名作SF、マニアックな映画なら任せろな大人の秘密基地
地下鉄心斎橋駅6番出口より徒歩3分、「日宝周防町会館ビル」の4Fにその店はある。なつかしのSFドラマ「スタートレック」の主人公カーク船長の制服を彷彿とさせるイエローの看板が目印だ。
中に入ると、酒瓶とともにたくさんのフィギュア、ポスターがズラリと勢揃い。人気特撮番組のヒーローや怪獣が立ち並ぶその様は圧巻である。
「トレック」という店名の通り、この店のコンセプトはスタートレック、そして昭和のSF特撮やアニメだ。それらのジャンルに特化したバーとしてはパイオニア的存在とも言われており、業界関係者もたびたび訪れている。
一般的なバーにおいて、上記のような話題について店主やその他の客と語りあえる機会というのは滅多にない。たとえば「故郷への長い道」について話をしたい、「仮面ライダーアマゾン」について語り合いたいと話題をふっても、煙たがられるのがオチだろう。
こうしたお悩みは、年輩よりも案外お若い方に多いかもしれない。マニアックな趣味というのは、資金や時間に余裕のない若年層ほど人口が少なくなりがちだ。同世代で話題を共有する相手を見つけるのも、簡単なことではない。
だが、この店ではそのようなことはない。むしろ、そうしたニッチなジャンルこそが話題の中心になる、いや、ならざるを得ない場所なのだ。
特に店主の伊藤さんはスタートレックに関して豊富な知識を持っており、「すごいトレッキーがきても対応できる自信があります」と豪語している。