日本酒には『杜氏』の個性が光る!!【その1】『女性杜氏』の酒

日本酒には『杜氏』の個性が光る!!【その1】『女性杜氏』の酒

日本酒には『杜氏』の個性が光る!!【その1】『女性杜氏』の酒

杜氏は日本人男性限定の仕事!?

酒造りに欠かせないのが杜氏。同じ材料(米、酵母)を使用しても、それを操る杜氏によってお酒は全く違うものとして生まれる。古来よりの熟練の技が、その酒蔵の杜氏によって長年受け継がれてきた。彼らは、その技を彼らなりに磨き上げる。

杜氏は男の仕事。また、この技は日本人だけのもの……。

元来はそうであったが、年月が経つにつれ、その様相は変わってきた。現在、杜氏は日本人男性限定のものではなく、女性も、そして外国人までもがその技を駆使するようになった。

女性の作るお酒はやさしいお酒?

長野県の川中島にある『酒千蔵野』に女性の杜氏がいる。千野麻里子氏。酒蔵の一人娘として生まれ、現在杜氏として活躍されている。この日本酒「MARI」は彼女の名前を取って名付けられた。

日本酒「MARI」

ラベルは、女性を思わせるように実に優雅。早速いただいてみよう。

日本酒「MARI」を盃に

このお酒、薄っすらと白く霞んでいる。引き込まれるような美しさだ。一口いく。旨い!わずかに炭酸を感じる。芳醇な香りと味が淡くはじける。優しいフルーティーさだ。飲みやすいお酒である。素材の持つ優しい旨みだけが引き出されている。そんな感じのする酒だ。

優しいお酒には、優しいお料理