今回は山形県鶴岡市にある、竹の露合資会社からの1本。「白露垂珠 ミラクル77」
まずは20度くらいの冷やで呑んでみましょう。香りはかなり少なめで、軽い甘味があり、僅かな苦味の風味が。口に含むとまったりとしており、穏やかに旨みが広がり、控えめな酸で後味がとても良いです。
これを15度くらいまで冷やすと、爽やかな酸の香りが出てきて、軽快ですっきりした口当たりになります。軽い甘味と僅かなコク、微量の苦味を感じます。余韻は少なく、綺麗にキレていきました。
なんともインパクトのあるネーミングですが、どこが“ミラクル”なのかと言うと、山形県の酒造好適米「出羽の里」を77パーセントの精米歩合で醸しているということ。
米を磨いて磨いてクリアな酒を、という蔵が多い中、低精米を選んだのがミラクルその1。そして、その低精米にもかかわらず、これだけのすっきり感に仕上がっているのがミラクルその2。さらに価格。一升瓶で本体価格2000円、総合的に考えてこの値段設定は破格。ミラクルその3という訳です。
この三大ミラクルなお酒には、同じく“ミラクルなソース”を使ったおつまみを提案します。
<材料> 2人分
おくら 10本
梅干 1個
だし汁 大さじ1
塩鮭 2切
小麦粉 適量
油 適量
<作り方>
1. おくらはさっと10秒ほど茹で、水に取ってから水気を切る。
2. 細かく刻んでから、これでもかッていうほど包丁で叩く。
3. 種を取った梅干を加え、一緒に親の仇のように叩く。
4. だし汁を合わせ、よく混ぜる。
5. 塩鮭に小麦粉をつけ、多めの油で両面焼く。
6. おくらソースを絡めて食べる。
おくらを叩いただけでこの粘り、まさにミラクル! しかし口当たりは、ネバネバというよりも、ふんわりとしていて優しい。粘り気にあるムチンという栄養素で内蔵もご満悦、いくらでも酒が呑めてしまいそうな勢いです。
そして何より、「白露垂珠」との相性が抜群です。これは“ミラクル”の相乗効果と言えるでしょう。梅干と塩鮭を使っているので味付け要らずというのも便利。
是非、この“ミラクル”を味わってみてください。