【お前もなめろうにしてやろうか?】いろんな魚介を叩きまくる ~なめろう博士の異常な愛情~(3)

【お前もなめろうにしてやろうか?】いろんな魚介を叩きまくる ~なめろう博士の異常な愛情~(3)

6番、タコ

生態も変幻自在、食感も味も変幻自在。「海の忍者」らしく地味な活躍もするが、油断してると一発をお見舞いする力も持っている、敵に回すとやっかいな6番。今回はマダコを起用。一度ボイルしてから胴と足をブレンドし、叩いてみた。

マダコのなめろう

実際に叩いてみても少々やっかいな相手。まったりとした胴と歯ごたえのある足、さらにその中でもコリコリした吸盤部分が、互いの食感を主張したままなかなか折り合う気配を見せない。一体感という着地点を見つけにくいタコさんだが、逆に変化に富んだ食感のモザイクは魅力的。あえて叩き過ぎずに、各部位の主張を残して味わうのも乙だ。

7番、ホタルイカ

春の味覚。5月いっぱいぐらいはスーパーにもよく並んでいる。酢味噌和えなんかは彩りも華やかで大定番。パワフルさには欠ける外見ながら、安定した結果は残す。この下位打線にあってひときわキャラクターが立っている7番、それがホタルイカである。

ホタルイカのなめろう

これもタコ同様、ボイルしてからなめろうにする。最大の特徴は、イカを全身(除去する部分はあるにせよ)まるごと叩いてしまうことだろう。肝の部分ももちろん叩かれて混じり合うので、全体に味の深みが出てなかなかクセになる。この「臓物感」が好きな人は、和える調味料を控えめにして肝の風味をよりストレートに楽しむのもいいだろう。

8番は、毎日の食卓にもよく上がるお馴染みの食材