【210組み合わせ全査定に挑戦】ジャパニーズウイスキーに合うツマミを独断せよ(3)

【第1位「ホタテのバター醤油味缶詰」】

第1位「ホタテのバター醤油味缶詰」

勝因はバターだ。ただのホタテ醤油ならこうはいかない。バターの乳製品特有のまろやかな甘味とホタテの磯くささのバランスが、「基本フレッシュ&秘めたスモーキー」の白州と完璧な黄金比率でクロスする。海の幸と山のウイスキーという対比も、実に出来すぎた話だ。

【総評と番外ツマミ】

秘めた激しさはあるものの、フレッシュで繊細な思春期感のある白州。線の細さがあるので、ドギツイ風味で攻めてくるツマミには少し負けてしまう印象だ。逆にあっさりした「お新香」などと合わせると、互いに切磋琢磨して急に自我の主張を始めたりするのが、また思春期らしい。爽やかな「イチゴ」の甘味も、重すぎない白州にはお似合いだ。ときおり酸味をいたずらっぽく挟んでくるあたり、ウイスキーにはいい刺激になる。青春、甘酸っぱいよねえ……、と遠い目をしながらつまむにはちょうどいい。

続いては(4)「ニッカ余市」のベストマッチへ!