日本酒で「竹鶴」!?
ひとしきり新鮮な魚を堪能した後は、この日はやや肌寒かったこともあり、熱燗を注文した。店長にお任せしたところ出てきたのが「竹鶴」である。竹鶴と聞くと、ウイスキーを思い浮かべる向きも多いだろう。何か関連があるのかと店長に聞いてみると、この日本酒は広島の竹鶴酒造のお酒で、竹鶴酒造はニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝の生家だそうだ。
燗にするのは辛口がいいと言われるが、竹鶴は広島県産の米である「雄町」を100%使用した日本酒度+7の辛口だ。白いおちょこにそそぐと、ほのかに色がついているのがわかる。透き通ったウイスキーのような琥珀色がなんとも美しく、ぐいっと飲んでみたい衝動にかられる。
衝動を抑え、熱燗にすることでさらにシャープになった竹鶴に何を合わせるか、おすすめメニューの看板を眺める。熱燗にお似合いのブリ大根を指名した。刺身でおいしいブリは煮てもおいしいはず。そんな予想がまさに的中した。味の染み渡ったブリと辛口の竹鶴のマッチングが、おいしくないわけがない。
竹鶴とブリ大根、口の中でどんな味わいになるのか? 「百考は一行に如かず」である。気になる方はぜひ一度、この店で試してみるといいだろう。
鶴日和
住所:東京都千代田区富士見2-3-8 長柄ビル B1F
電話:03-3221-7072
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