今回は、イギリスの家庭料理であるコテージパイのレシピをご紹介します。“パイ”とは言うけれどパイ生地は使わず、ミートソースの上にマッシュポテトを載せて焼いたオーブン料理です。
イギリスではパブでも出されているほどの定番料理で、ほくほくのマッシュポテトとうまみたっぷりのミートソースが、お酒と抜群の相性を見せてくれます。ここはぜひ、ビールを片手に食べていただきたい一品です。
コテージパイの作り方
<材料>2人分
・じゃがいも … 2個(250g)
・合いびき肉 … 150g
・玉ねぎ … 1/2個
・エリンギ … 1本
・バター … 20g
・牛乳 … 大2
・小麦粉 … 小1
★水 … 大1
★中濃ソース … 大1/2
★ケチャップ … 大1
★しょうゆ … 小1
★顆粒コンソメ … 小1
★ナツメグ … 少々
★シナモン … 少々
★塩 … 小1/4
★こしょう … 少々
<下ごしらえ>
じゃがいもは1センチ幅の煮えやすい大きさに切り、玉ねぎはみじん切り、エリンギはさいの目に切ります。
<作り方>
1.鍋に水とじゃがいもを入れたら柔らかくなるまで煮て、お湯を切ります。バターを加えてマッシャーなどで熱いうちにつぶしたら、牛乳と塩・こしょう(分量外)も少々加えてなめらかになるまでよく混ぜてマッシュポテトにします。
2.次にフライパンを熱してひき肉を炒めたら、玉ねぎも加えてしんなりするまで炒めます。お肉から油が出るので、油はひきません。
3.さらに小麦粉を加えてよく炒め合わせたら弱~中火に火を弱め、★印の調味料も加えて汁気がなくなるまで炒めます。
4.最後にエリンギをさっと混ぜ合わせたら耐熱容器に詰めます。その上にマッシュポテトを載せて平らにならし、フォークなどを使ってお好みで模様を付けましょう。
5.200℃に予熱しておいたオーブンで20~30分、焦げ目がつくまで焼いたら完成です。
耐熱容器の大きさは、1人分のグラタン皿1枚で、2人分のコテージパイが作れます。マッシュポテトは余ってしまってもそのままおいしく食べられるので、多めに作るのもいいですね。バターを利かせるとコクが出て風味がリッチになり、焼けばポテトの表面がサクッとして食感も楽しくなるので、外せない材料です。
イギリス料理に福島のエールを合わせて
コテージパイはイギリス料理なので、今回はイギリスでよく飲まれているエールビールを合わせてみました。そして、わたしが住んでいる福島県もまた地ビールがおいしい土地なので、ここでひとつ、「みちのく福島路ビール」のレッドエールをご紹介します。
飲み口はフルーティーなのにコクがあり、複雑な味わいがあるビールです。一般的なビールよりも苦みやクセが抑えられていて喉ごしもとてもなめらかなので、ビール好きだけでなく、ビールが苦手な方でも飲みやすく楽しめる一本になっています。
ポテトの代わりにパイ生地で包めばミートパイ
まろやかなレッドエールは、肉料理と文句なしの相性です。ほくほくのマッシュポテトが口の中でミートソースと混ざり合い、お肉のうまみをさりげなく引き立てます。お好みでチーズを載せて焼けば、ビールがさらにすすむ食事メニューになること間違いなし!
もしマッシュポテトを作るのが面倒なときは、調理したひき肉を冷凍のパイシートで包んで焼くのもいいですね。こちらもイギリス料理のミートパイになり、サクサクのパイととろりとしたミートソースの食感が、コテージパイとはまた違った楽しさを味わわせてくれます。
温かい料理でお酒が飲みたい季節ですね。今夜はエールビールとアツアツのコテージパイで、一杯いかがですか?