フランス産シャラン鴨 VS タンニンのルージュ先生
ではお待ちかね、鉄板焼きのお・に・く。「nanoru namonai」さんでは牛・豚・鶏はもちろん鹿や鴨まで、部位も様々なお肉が鉄板焼きのために控えていて、単品と3種・5種・7種盛りのセットがオーダー可能。
今回は単品で「フランス産シャラン鴨」、カモン!
いやもうシェフの焼き方が絶妙というのもあり、柔らかいこと柔らかいこと。そして噛むとジュワッとジューシーな肉ジュースがクチジューにジューマンする。しかしこのお肉、ジューシーだからといって甘めなのかというと逆で、ほろ苦、渋々、鉄分感がきっちり立ってくる、なかなかに骨太な味なのだ。
対するワインはついに赤!「マルキー・ロマーネ」。
フランスの赤ワイン。メルローが主体とのこと。香りはフレッシュで素直な果実感がある。これは赤だけどスルスルいける系か?と口に含んでみると、ギュギュっとくるタンニンに思わず顔が渋くなる。おそらく味だけでいけばもっとタンニンの効いた赤ワインなど山ほどあると思うが、香りが優しそうなだけにギャップでキツく感じる。
だが、このキツさが大正解。単純明快、鴨の骨太な味に負けないのだ。負けないというか、よく馴染む。鴨の肉汁の鉄分感とワインのタンニン、ほろ苦さと渋味、どこをどう切っても親和する。最初からこれを計算してつくられたワインなのか? シャラン鴨の体を流れている血液が実はこのワインなのか?……んなこたぁないが、しかし本当によくマッチする両者。グッジョブ。
ということでグラスワイン3種と料理3品のマリアージュを堪能した編集長D。やっぱりボトルではこうはいかない。ちなみに「nanoru namonai」さんではもちろんビール、ワイカクテルなどグラスワイン以外のお酒(&ノンアルコール飲料)も楽しめる。新しいマリアージュの発見を目指し、いろいろ組み合わせを試してみるのも乙でシャレオツで通だと思う。