ワイン初心者にオススメの自家製サングリア 小田原で4種類を飲み比べ

赤ワインに果実を漬け込んで作られるカクテルが「サングリア」だ。スペインなどでは、バル(大衆酒場)や自宅で飲まれるスタンダードなお酒である。最近日本で見かけるサングリアは、白ワインでつくられるものも多い。

先日、編集長Dとともに小田原に行った際、とある店に入店。まず目に飛び込んできたのが自家製サングリア4種類のメニューだ。まだ日の高い時間だったが、注文してみた。

引き算のマリアージュ

まずは、赤ワインにブルーベリーなどをふんだんに漬け込んだ「ミックスベリーサングリア」をいただく。想像通り、甘い。だが、赤ワインがベースにあるので、甘ったるくはない。飲みやすい口あたりなので、ワインの渋みやえぐみが苦手という向きにはぴったり。お酒の苦手な女性や、ワイン初心者にもおすすめできる一品だ。

これに合わせるつまみは、やはり肉がいい。メニューの中からチョイスしたのは「合鴨スモーク」。ジューシーな合鴨肉がソフトにいぶされていて、黒コショウがいい感じにふられている。合鴨肉は、若干の煙たさとしつこくない脂っぽさで、それなりに主張してくるが、その主張をちょうどよく緩和させてくれる甘さがミックスベリーサングリアにはある。かけ算のマリアージュではなく、引き算のそれだ。

芳香と苦みが楽しめる大人のサングリア

芳香と苦みが楽しめる大人のサングリア

続いて、同じ赤ワインベースで「スパークリングピーチサングリア」。何といっても香りがいい。グラスを口元に持ってくると、桃の甘い芳香がする。これも甘いのかと思いきや、ジンジャーエールが入っているでしっかりとした苦みのある後味で全体を締めてくれる。

苦みが口に残るので、ここは同じフルーツの甘さを合わせたい。つまみは「ドライフルーツ」にした。さらに楽しませてくれるのが、グラスの底にある漬け込まれたピーチだ。フルーツの甘みと赤ワインの苦みが楽しめ、これをつまみにウイスキーが飲めてしまうだろう。

甘味と辛みのあるサングリア

次は白ワインベースのサングリア。まずは「パイナップルサングリア」だ。これもピーチのサングリアと同じで、飲もうとするとパイナップルの甘いにおいが鼻に来る。だが、不思議なことに飲むとすっきりしているのだ。甘さと真逆の辛みさえ感じる。こちらにもジンジャーエールが入っているからだろうか。やはり、合わせるのは「ドライフルーツ」だ。

夏の味わいにサクサク白身フライ

夏の味わいにサクサク白身フライ

最後はアップルの「スパークリングアップルサングリア」。さわやかな香りがして味わいもすっきりしている。これからの季節にぴったりの涼しげなサングリアだ。つまみはやや濃い味のものが合いそう。ということで注文したのは「白身魚のフライ」。ベースが白ワインだし、こちらも間違いなく合う。

揚げたてのフライに、添えられたマヨネーズをたっぷり付けて頬張れば、おいしいに決まっている。お店の人によると、このサングリアは食前酒としてオススメしているとのこと。本来は白身フライを食べる前に飲むのがいいのだが、こってりした口を中和してくれるので、食中酒でもいいかもしれない。

小田原というと、「田舎」のイメージを持っている人も少なくないだろう。だが、実際には品川から新幹線で30分ほどだ。十分に通勤圏内であるのに対し、海・山・川と自然豊かな地域である。お酒に合うつまみも豊富にそろっている素敵な街だった。また行こうと思う。