体のことを考えて、アテは長野特産野沢菜漬けと千葉特産はぐらうり浅漬け
体のことを気にするならば、アルコールをとらないのが一番ですが、世の中そんなに単純ではありません。普段バーで飲む際には、先付けに手を出すか出さないかというくらいで、おつまみを頼むことはないのですが、長野産の「ツインアルプス」と一緒に敢えて口にするとしたら、野沢菜漬けが良さそうです。ついでに、千葉産のはぐらうりも体にいいです。
<長野県産の野沢菜>
長野県の北信地方、野沢温泉村で作られたことからその名が付いた野沢菜。「野沢菜漬け」の原料となります。信州菜ともいわれ、野沢温泉村以外でもお隣の新潟県などで栽培されています。冬の間、雪の多い長野では作れないので、その間は徳島県が主な産地となり、冬期の漬物に使われる80~90%が徳島県産と言われています。全日本漬物協同組合のサイトによれば、日本三大漬け菜は「広島菜」「高菜」、そして「野沢菜」です。中でも野沢菜はビタミンやβカロテンが多く含まれ、漬物になっても多く残っていて、特にβカロテンは活性酸素を抑え、動脈硬化や心筋梗塞などの生活習慣病リスクを抑える働きがあると言われます。
(出典:全日本漬物協同組合 http://www.tsukemono-japan.org/pickle_manufacture/)
<千葉県産のはぐらうり浅漬け>
千葉名産のはぐらうり。白うりの仲間です。外側は鮮やかな緑色で、果肉は内側に向かって徐々に白くなってゆきます。実は柔らかく浅漬けがもっとも向いています。歯のグラグラした人でも食べられるから「はぐらうり」とは、まゆつばものです。成田では奈良漬け、鉄砲漬けなども人気で、それらも「ツインアルプス」に合いそうです。はぐらうりはカリウムを多く含み、ナトリウムを排出して血圧の上昇を抑制する作用があり、高血圧、心筋梗塞、脳梗塞、動脈硬化などの予防に効能があると言われます。とは言え、漬物にすれば塩分を加えることになります。あまり美味しいからと言って食べすぎたり、重ねて醤油をかけたりするのは、ちょっと控えた方がいいかもしれませんね。
「ツインアルプス」が山のようにどっしりとした味わいだけに、漬物のあっさりとした塩気は適度なアクセントになってなかなかよくマッチします。ほんのりシンプルな風味なので、ウイスキーのふくよかな香りが邪魔されることもありません。「いつもはつまみ無しでウイスキーだけを楽しむ」派の人にも、これならおススメできるかもしれませんね。体にいいことがあるかもしれませんし。