鈴鹿山地の東側、三重・四日市の地ウイスキー『サンピース・ウイスキー・エクストラ・ゴールド』とフライパンでつくれるおうち焼き鳥

キンミヤの兄弟分

「キンミヤ」といえば、水色のラベルが涼やかな甲類焼酎。

このボトルのポスターが焼きトン屋にでも張ってあれば、条件反射的にホッピーを頼んでしまいます。このキンミヤ600mlのボトルに地ウイスキーを詰めた『サンピース・ウイスキー・エクストラ・ゴールド』がいい感じです。

キンミヤやサンピースを作る宮崎本店は三重県の四日市市に位置します。西に聳える鈴鹿山系からの超軟水の伏流水が命です。宮崎本店の主力は清酒、伊勢神宮の「宮」と鈴鹿の峰々に積もる「雪」を由来とする銘柄『宮の雪』です。このお酒、G7伊勢志摩サミットで提供された銘酒です。

甲類焼酎キンミヤの仕込み水も際立って粒子が細かい鈴鹿山系の伏流水です。ブレンドする素材のさとうきび糖蜜とよくなじみ、おいしさを引き出し、「下町の酒場を支える名脇役」という役割を担っています。

そんな宮崎本店が作り出す地ウイスキーが『サンピース・ウイスキー・エクストラ・ゴールド』。これが秀逸で、しかもコスパが高い。ハイボールや水割りもいいのですが、冷やしてストレートで飲むのがおススメです。チェイサーには炭酸水がよろしいかと。

宮崎本店
三重県四日市市楠町南五味塚972
http://www.miyanoyuki.co.jp/index.html

そんなサンピースに今回合わせるのは焼きトンではなく……

焼き鳥をフライパンで焼きます

そんなサンピースに今回合わせるのは焼きトンではなく焼き鳥。

ただ家で焼き鳥を焼くとなると思いのほか大変です。この為に炭をおこすわけにもゆきませんし、ガスレンジで魚焼き網を使って焼いても、流れ落ちる脂に火が付いたり、煙で家の中が煙たくなったりして大変です。そこで、大きめのフライパンで焼きます。

使うのは鶏のモモ

ではフライパン仕立てのおうち焼き鳥の作り方をご紹介。

<作り方>
【1】一口大に切り分け、ボウルに入れ、50度ほどのお湯を注ぎ、洗って臭みを抜きます。
【2】玉ねぎを太めの櫛切りにして、横半分に切ります。
【3】串うちは、玉ねぎ、鶏肉、玉ねぎ、鶏肉、そして玉ねぎの順で止めます。
【4】塩を振ってから、薄くサラダオイルを塗ったフライパンで焼きます。
【5】中火で片側に焦げ目がついたらひっくり返して、逆側にも焦げ目がついたところで蓋をして、2分ほどで出来上がります。

これにワサビを付けて食します。

大衆酒場の名優たるキンミヤの兄弟分だけあって、こういう味のものには『サンピース・ウイスキー・エクストラ・ゴールド』はめっぽう強い。実によく合います。

写真はハイボールですが、後で試したところ冷やしたストレートがいい感じです。玉ねぎやワサビの辛さをともなったツンとくる香りを、軟水由来のサンピースが柔らかく受け止めます。家で再現する王道路線の大衆酒場系マリアージュ。“実力派”同士の名演、おススメです。