【編集長Dのバレンタインデー戦利品?】「メリーチョコレートカムパニー」の日本酒・シードル・赤ワインチョコを酒も飲まずに食レポしてみる

編集長Dである。

もらった。

当然である。編集長Dであるからな。

セント・ヴァレンタインズ・デー、であるからな。もらって当然なのである。

俺にだけ見えるガッキー、あるいは広瀬すず、あるいは石原さとみ、あるいは深キョン、まあ誰にせよ限りなくフィクションに近い想像上の存在からのチョコレートである。本命に決まっている。愚問を呈するな。

して、いただいたチョコであるが、これだけは想像上ではなく実在するショコラティエ「メリーチョコレートカムパニー」の逸品だ。その名も「みなも」という。

ガナッシュの上にパート・ド・フリュイ(フランスのゼリー菓子)を重ねていて、東京の素材にこだわっているのが特徴。東京産の日本酒、ワイン、シードルを使っている。「川の流れに映り変化していく東京の空を表現した」という4色のチョコは、それぞれ「ゆず×日本酒」「いちじく×日本酒」「紅玉のシードル」「山ぶどうの赤ワイン」と銘打ってある。

そう、これは一口の中に酒とフルーツのマリアージュが込められた、100%「バッカスの選択」のために生まれてきたようなチョコレートなのだ。トレビアン。

この彩り。新垣結衣、広瀬すず、石原さとみ、深田恭子そろい踏みの舞台のようではないか。繰り返すが、この目の前の光景だけは実在している。固有名詞はもれなくフィクションだ。

ゆず×日本酒 丸眞正宗

では一口ずついただくとしよう。まずはこの、サファイヤ感のあるブルーが鮮やかな1ピース。ベースのガナッシュに東京の日本酒「丸眞正宗」を合わせていて、その上にゆずベースのゼリーが鎮座する。

口に含むとパッと柑橘フレーバーが広がるが、日本酒の辛口感がキリリとそれを引き締める。ただただ爽やか甘々路線をひたすら終着駅まで突っ走るわけではない。色の如く青春の複雑なお年頃といった感じだ。

ちなみに、ナイフを入れると中から酒がトローッ……というわけではない。酒はチョコそのものに練り込んであるので、あまりしずる感のある写真は撮れなかった。あしからず。

いちじく×日本酒 東京盛

続いては、このちょっとピンが来てない感じがする1ピース。もちろん悪いのは私の撮影技術であって、チョコレートサイドには一片の落ち度もない。

こちらは日本酒「東京盛」を合わせているが、そのガナッシュがまたキャラが立っていて、なんともトロピカルなテイストだ。なんでも「パプアニューギニア産とインドネシア産のカカオ」をダブル使いしているとのことで、字面からして南国風味だ。

そこにいちじくの甘味がたたみかけてきて、全体に華やかな仕上がりになっている。ただそれが風船のようにフワフワとどこまでも上昇するかに見えて、日本酒由来のまろやかなコクによってしっかりと抑えが効いている。地に足がついている。実に複雑な感じだ。

紅玉のシードル

お次はリンゴだ。アイ・ハヴ・アン・アッポー。国産のリンゴ「紅玉」のシードル(もちろん東京産)をガナッシュに合わせている。他の3つと明らかに違うのは“酸味”だ。

見た目は濃厚トロトロのキャラメル風だが、味はいたって軽快かつ爽快。フワフワとした甘酸っぱさが口の中に湧き立つ感じは、やはりシードル由来の成せる技なのか。ファーストアタックの酸味が爽やかで、チョコなので当然甘いのだが、それがダレることなくすっきりタイトに仕上がっている。やはり複雑な味覚構成だ。

山ぶどうの赤ワイン

最後は赤ワイン。山ぶどうで作った東京産ワインを使っている。このベリー感のある赤紫というかワインレッドが目に押し寄せる。なおこれもピンが甘めだが、甘いのはチョコだからということで容赦を願おう。ああ願おう。

だが、これは言っておくが甘くない。まず赤ワインがどちらかというと渋味酸味系なので、ぶどうの甘さだけを念頭に置いて食べると軽くいなされる。そしてベースになっているガナッシュがまたビターテイストなので、全体として非常に重厚感をたたえている。ボディ感のある、といった形容だろうか。最後の1ピースも例外なく複雑だった。

ということで、以上が俺にだけ見える女優からの本命チョコ「みなも」のレポートである。ちなみに日本酒2種は「小山酒造」、シードルと赤ワインは「東京ワイナリー」とのコラボ。それぞれの酒と合わせて楽しんでみるのもいいかもしれない。