第2位「ラム酒」
これはまた、色がね。
黄金の海に浮かぶ白亜のプルプル。
この時点でもうラム酒の匂いがそこら中に充満している。なんせストレートでそのまんまぶちまけてるからね。
そして一口。こんだけラム酒がプンプン香ってるんだから、さぞかし甘いんだろな~
……!? 苦いよ?苦いけど? そういえば前編・第4位のウイスキーもそうだったけど、蒸留酒系は豆腐の苦味を引っ張り出すのかね。
だけど香りの方は相変わらず甘々、スイートな「ラム酒」なんだよね。食べる前からプンプンで、口に入れるとクワッときて、噛みしめても飲み込んでもずっと「ラム酒」が残る。他の酒は、最初こそ香るものの最終的にはフレーバーが薄まって(ビールや赤ワインでさえも)、結局「ただの豆腐」になるパターンが多かったけど、ラム酒はかなりしぶとい。
ん~、なるほどね~、ま~ツッコミどころはあるにせよ、及第点じゃないか? これがただ苦いだけだと第4位なんだけど、しぶとく残る甘い香りがね、苦味を別の感覚に変えてくれる。とりあえず最後まで「豆腐にちゃんとからんでいる感」が続くし、そしてとりあえず最後まで食える。
……しかしまあ、第2位でようやく及第点というあたりが、この実験の過酷さを物語っているな。
第1位は、マジでおすすめ。なかなかのスイーツとして成立している。