第2位「赤ワイン」
トロトロと、静かに入れていく。
妖しくも魅惑的なグラデーション。
では、いきやす。
んん!?
これ、どっかで出会った匂いだなあ……、どこだっけなあ……、なんか小さかったころのような……。と、しばし考えを巡らせた挙句、ある記憶に行き当たった。
これ、ヤクルトの「ミルミル」だわ。
味というか、香りね、香り。あのほのかなベリー系の甘さと、まろやかな乳っぽさ、そして体に良さそうな「菌」由来の、ヨーグルト的な酸っぱさの入り混じった香り。あれが鼻にツンツンくる。まあ、ブドウとカルピスなんだから、一緒になるとそういうことなんだろうけど、想像した以上にワインが負けて、全体に乳製品感が勝ってくる。
とはいえ、それは香りの話で、口に含むと今度はブドウの方がしっかり出てくるんだよな。不思議だ。香りほどには乳っぽさや甘さは感じられず、果実的な酸味がグワッとくる。サングリアに近いイメージ。だから氷なんかを浮かべて飲むといいのかもしれない。
そんな不思議な体験もありつつ、飲み物としてのまとまりも上出来ということで、これが第2位。が、これを上回る完成度のカルピス飲料を、我々は見出してしまった。それがお次のこちら。
いよいよ第1位の発表です!