第5位「ウイスキー」
両者、互いにストレートなんで、ちょっとずつ。
軽く混ぜるとこうなる。竹鶴さん、怒らないでね。
マスターブレンダ―かお前は。おでこにシワ寄せやがって。
でも香りはいいんだよね。嗅いじゃうんだよ。すんげえマロマロ、まろやか。……しかし、いちいち顔をつくらなくていいよ。
やっと飲む。濃厚。思ったよりカルピス感は出てこない。ベースはウイスキーで、それがひたすら濃厚になるイメージ。舌にからむ感じは非常になめらかで、アルコールのキツさはなくなる。
これはこれで十分イケる飲み物なんだが、あえて難点を挙げれば「まだ途中な感じ」があるということか。この濃厚な液体がこれから何らかのプロセスを経て至高の酒に仕上がる、その“原料”みたいな伸びしろを感じさせる。オンザロックにすると、もしかすると表情がまた変わるかもしれない。
ということで第5位。この内容で第5位。いかに今回の選手権がレベルの高いものかがわかるだろう。ちなみにこの成績は竹鶴さんのせいではない。もちろんカルピスさんのせいでもない。他の4本がさらにいい仕上がりだったというだけだ。
続いて第4位!