【バチ割り……?て何?】五感で楽しむ焼酎の『バチ割り』で、残暑を乗り切れ!!

焼酎の『バチ割り』とは?

焼酎の『バチ割り』をご存知だろうか? アサヒビールが提唱し、大分から広まっていった焼酎の新しい飲み方である。

その作法はこうだ。氷のたっぷり入った鉢を用意する。そこに、酢橘やライムなどのスライスを敷き詰める。そして、焼酎を鉢に並々と注いでいけば出来上がり。

各自、柄杓で焼酎をグラスに注ぎでいただくのだ。これが『バチ割り』。鉢の中で焼酎を割っていくので『バチ割り』。

そして今回の『バチ割り』はカッパ割り。カッパ割りとは、焼酎の中に胡瓜を入れたもの。鉢の中に、胡瓜のスライスとたっぷりの氷が入っている。そこに芋焼酎を1本全て注ぎ込めば完成だ!

鉢からグラスに柄杓ですくっていく。この柄杓ですくうのが酒を酌み交わす事と重なり、飲み会として楽しく和やかなものにつながっていく。これも『バチ割り』の良さの一つ。

『バチ割り』は五感で楽しむもの

『バチ割り』は五感で楽しむもの

この『バチ割り』、五感で楽しめるのがいい。「見た目の清涼感」「胡瓜の香り」「氷と鉢のぶつかる音」「爽やかな味と舌触り」「手に伝わるひんやり感」と全てが五感に迫ってくる。しかも、どれもが爽快!

暑い時期にピッタリの爽やかなお酒ではないか!

さらに、味の変化も同時に楽しめる。氷がゆっくりと解けていくので、1杯目はロックとなり、2杯目、3杯目と飲み進むにつれ、優しい水割りに変化していく。

特に今回選んだカッパ割りは、胡瓜がフルーティーなメロンの様な香りを醸し出すため、焼酎の香りがいっそう爽やかになり、本格焼酎が苦手な方でもいただけるほどだ。これは旨い!

あわせるメニューはコテコテの大阪の味

このお酒は、おそらく料理を選ばないだろう。何にでもあうと思う。そこでメニューは、和気あいあいと杓子で酌み交わす場にふさわしい料理という観点から選ぶ事とする。

選択したのは庶民のお味「たこ焼き」。気軽に皆でつっつきながらいただくのだ!

3つのお味は三種三様

3つのお味は三種三様

たこ焼きは3種類のお味を用意した。まずは、プレーンなところから。ソースのたっぷりかかった、いわゆる大阪コテコテの味。

さっそくいただこう。外はカリカリ、中はふんわりと蕩ける。ソースの甘辛いお味が全てに絡みつく。美味い! そして蛸の食感。これら全てが混ざり合って初めて一つの食べ物として完成する。

これを『バチ割り』で流し込む。口の中がさっぱりと洗われ、アルコールの刺激とフルーティーな爽やかさが喉に届く。ロック感が強い1杯目の、濃い目の味にピッタリだ!

続いていただくのが、塩たこ焼き。ソースを使わず塩で纏めたもの。これはこれで美味い!

ソースのような濃厚さがないので、素材のお味が生きてくる。生地のお味、蛸の香り、生姜の刺激、全てが素直に伝わってくる。程よい塩加減が上品さを引き出す。

これも『バチ割り』にピッタリ。解けた氷でアルコールが少し薄まり、塩たこ焼きの優しさを上手く包み込んでくれる。焼酎の味の変化も実にいい!

最後はおろしポン酢たこ焼き。これもいい!

大根おろしとポン酢が美味しさのハーモニーを奏でる。中でもポン酢がすばらしいアクセント。たこ焼きそのものをあっさりとした酸味で上品に仕上げてくれる。これならいくらでもいただける。時間の経過で更に薄まった『バチ割り』は、その上品なお味にピッタリ。

『バチ割り』で残暑を乗り切ろう!

『バチ割り』で残暑を乗り切ろう!

コテコテの大阪の味「たこ焼き」と胡瓜を入れた『バチ割り』とのマリアージュは最高だった。和気あいあいとした中で、雰囲気も上々。いい暑気払いとなった。

『バチ割り』は浮かべるスライスも、酢橘、ライム、胡瓜、紫蘇、山葵など色々な素材が選べ、焼酎も芋、麦、蕎麦と選択肢が広い。多種多様な飲み方が楽しめる。

そして何と言っても、五感に届く、ひんやり爽やかな清涼感。この爽快な『バチ割り』を楽しみながら、まだまだ続く厳しい残暑を乗り切ろうではないか!