数あるおつまみのベストパートナーとなるお酒、反対に幾多のお酒のベストパートナーとなるおつまみを独断で決めて紹介していく『タッグパートナーシリーズ』。第1弾となる今回は中華まんと並ぶコンビニ冬の風物詩「おでん」に合うお酒をタネ別でご紹介します。
やっぱり、おでんと言えば出汁のしみた大根が鍋の中の人気者です。それ故にと言うべきか、しかしながらと言うべきか、あまりにも定番すぎてどんなお酒と合わせるべきかがそんなに語られてない気がしてなりません。
だって焼き鳥は部位によって「このお酒!!」ってこだわり結構聞きますし、唐揚げやモツ煮もその例には漏れません。
そんな大根くんに対して「『哀しき主役』にはさせないぞ!」と救いの手を差し伸べたのが、昭和59(1984)年発売「白鶴まる」です!!
実は彼も発売前に「『まる』という商品名はないだろう!!」との大論争の末に、お手頃日本酒の主役として躍り出た経歴の持ち主。互いに長年メインキャストを張っているだけあって、白鶴まる特有のほんのりとした口あたりと大根の優しい味が絶妙なコンビプレーを魅せてくれます!!
大根と白鶴まるのタッグは、主役級ながらライバルをリスペクトして互いを引き立て合うベテランのタッグでした。しかし、次のタッグは違いますよ!
存在感抜群の「ごぼう巻き」と、さらにキャラの濃いドイツの“外タレ”を巻き込んだ「ウィンナー巻き」。そこに合わせるのは、主に沖縄や台湾で採れるシークワーサー味の「クリアクーラー」と個性派揃い!!
ソーセージは出汁さえも自分のカラーに染め、ごぼうは誰が隣に居ようが自分の味を保ちます。そんなふたりをより引き立てるのが、コレまた南方系の個性派柑橘シークワーサー!! おでん界に新しい風を吹かせる新進気鋭のタッグです。
コレまでおでんにありそうで無かったのが「出汁巻き玉子」!! 「おでん」も「出し巻き玉子」も古くからある料理なのは周知の事実で、かたや冬の風物詩、かたや朝食の定番なんですけどね。
古くからあるモノ同士の新しい組み合わせはそれだけで“温故知新”の立派なタッグですが、それに加えてコレまたベテラン選手の「キリンラガー」とくれば合わないワケがありません!!
今までに無かったはずのタッグなのに、何時か何処かで見た様なタッグな気がしてしまうのは自分だけではないはずです!!
おでんとお酒の組み合わせについて書いてきたワケですが、それぞれ個性的なタッグではありませんか!!
もちろん、ちくわやつみれなど他のおでん種の組み合わせも想像がまだまだ尽きませんが、それはまた別のお話……。