八海山×(厚揚げ+玉子+ソーセージ+ウインナー天)
まずは八海山。口に含んだとたん麹の甘みが広がります。日本酒にはふさわしくない言い方かもしれませんが、「味が濃い」印象。強い甘味をもちながら雑味がなく、後味は爽やかな辛口です。
いきなり閑話ですが、おでんのだしと日本酒を等量で割って飲むとめちゃくちゃ美味しいです。ただ、席をともにした家人の前でやるのも憚られたので、今回はなし。そのかわり、だしを啜りながらやりました。うーん、この旨味のつまった塩気がたまらん。
厚揚げから食べてみました。
うん、おいしい。
これはすごく難しい問題だと思うのですが、おでんのタネは「煮るほどうまくなるもの」と「ほどほどにしておくと良いもの」の二者に分類されると思われます。個人的には、厚揚げは後者。皮のむっちりとした食感と中身の豆腐のハリを考えると、あんまり煮込みすぎない方が好きです。
そういうわけで、まだ「若い」感じの厚揚げを選びましたが、大当たりでした。
おつぎは玉子。これはとても美味しかったです。
低めの温度でじっくり暖めるからか、炊きすぎたときのようなぼそぼそとした食感ではなく、黄身がしっとりとなめらかで、味もよく染みていました。日本酒が止まらない。ところで、写真のタネが半分なのは、メモをしている私を尻目に、家人が箸でタネを割っては食べていたからです。
好みの話になりますが、ソーセージは皮が固いほうが好きです。噛んだときに皮がはじける食感がたまりません。で、こいつはおでんのタネとしてはどうなのか? 食べてみてわかったのは、中身の肉に味を染みこませるためか、そんなに固いものではありません。ただ、出汁で食べる肉というのも中々おつなもので、味もよく染みていて、かなり満足できました。こちらの好みを変えてきますね、コンビニおでん。
ごぼ天や! と思ってたら、中身はウインナーでした。(大阪ではごぼう入りのちくわを「ごぼ天」と言います。)まさかのソーセージ二連発です。ただ、こちらはちくわの部分にガードされるためか、中身のウインナーがしっかりとした食感を残していて、なかなかおいしい。あっというまに平らげます。