【杜氏が自分の晩酌用に造った酒!?】新潟の“最高の普段使い用”日本酒×知る人ぞ知る「枝豆王国」新潟の本気の枝豆

新潟県を代表する酒蔵のひとつ、吉乃川酒造。その歴史は古く、天文17年(1548年)に新潟県長岡市で蔵が開かれました。日本でも5位に入る古い歴史です。時代は戦国時代真っ最中ですので、かの上杉謙信もその美味しさを味わっていたかもしれません。

吉乃川酒造があるのは新潟県長岡市摂田屋。日本一の大河、信濃川の伏流水が湧き出る場所で、古くから味噌や醤油の醸造が盛んに行われている場所でもあります。天下甘露泉と呼ばれる湧き水で造る酒は、460年変わらぬ美味しさを追求し続けています。

“最高の普段使い”にと生まれた酒

この歴史深い蔵の味を一手に担う杜氏が、自ら“最高の普段使い酒”と銘した酒があります。

『杜氏の晩酌』と名づけられたこの酒は、その名のとおり杜氏が自分たちで晩酌するためにと造られました。米は新潟県産の酒造好適米「五百万石」、水は信濃川の伏流水「天下甘露泉」、ラベルのデザインは新潟県加茂市在住の書家・泉田佑子さんの「酌」の書と、まさに新潟尽くしの酒と言えるでしょう。

精米歩合 65%
アルコール度数 15%
日本酒度 +6
酸度 1.4
1.8L 1,900円(税込2,052円)
720ml 900円(税込972円)

ほとんどクセがなく、どんな肴にも合う酒です。派手さはない味わいですが、気がつくとグイグイ飲んでいる、まさに普段の晩酌に最適な酒。日本酒初心者にもオススメできる一本です。

「枝豆王国」の新潟県民直伝! 美味しい茹で方のコツ

夏の晩酌には、夏の定番。“県外不出”の枝豆!?

そのまま常温でも美味しい「杜氏の晩酌」ですが、暑さが厳しいこの時期にはやはり軽く冷やして飲みたいところです。そこで、冷蔵庫で冷えるまでの間にさっと用意できる、夏の定番の枝豆を合わせてみてはいかがでしょうか。

吉乃川酒造がある新潟県は、実は山形県と肩を並べる枝豆栽培量を誇っています。有名なだだちゃ豆に負けない濃い味と豆の香りがあり、県内だけでも40種以上の品種が店に並びます。しかし、この美味しい枝豆はそのほとんどが県内のみで食べつくされるため、新潟からほとんど外に出ることはありません。作付け量は全国1位、しかし消費量も全国1位。美味しい酒と美味しい枝豆の最高の組み合わせを新潟県民は良く知っています。

「枝豆王国」の新潟県民直伝! 美味しい茹で方のコツ

【1】枝豆は大体4%程度の塩水で茹でると甘みが増します。水1Lに対し塩40g。湯を沸かしている間にこの塩で枝豆を塩もみします。しっかりと塩もみすることで枝豆の産毛がとれ、口当たりを優しくできます。

【2】お湯が沸いたら、塩にまぶした状態のまま入れます。適度な塩気が枝豆の甘さを引き出します。

【3】4~5分ほどで茹で上がります。ざるに上げますが、絶対に水にさらさないでください。豆が水っぽくなり味が抜けてしまいます。

【4】新聞紙を適度に広げ、ざるに上げた枝豆をそこに広げます。自然に温度が下がるのを待ちます。

玄関に広げた新聞と枝豆は新潟では夏の風物詩。家庭菜園で枝豆を栽培している家庭では、畑から採った枝豆をすぐ枝から外し、用意していた熱々の鍋の中にそのまま放り込むことも。枝豆は収穫されるとすぐ味が落ちてしまうため、一番の美味しさを味わえる贅沢な食べ方です。

軽く冷やした「杜氏の晩酌」とほんのり温かい枝豆

枝豆の温度が適度に冷めるころには、「杜氏の晩酌」も良い具合に冷えています。まさに肩肘はらない日常使いの組み合わせ。

毎日うだるような暑さが続きますが、夏の定番を組み合わせて暑さを楽しむ時間もたまにはいかがでしょうか。