【財布に優しい大吟醸!】「越後桜 大吟醸」と簡単“夏ごぼう”の漬け物

新潟県阿賀野市にある越後桜酒造。「白鳥の渡来地」として有名な、瓢湖(ひょうこ)のほど近くにある酒蔵です。ここ最近「越後桜」が全国的に高い評価を受けており、より多くのニーズに応えるべく明治初期に建造され新潟地震をも耐えた旧蔵から、より近代的な設備を備えた新たな蔵に全面改修されています。こちらで造られている酒が「越後桜」。味わい深く、飲みやすいすっきりとした飲み口が高い人気の要因でしょう。

このクオリティでこのコスパ!

しかし、人気の理由はそれだけではありません。なんといっても「越後桜」の推すべき点は、その驚きの価格です。通常日本酒だと1.8Lで2,000円前後が安いと言われる価格ですが、「越後桜」の場合、普通酒1.8Lが1,018円、大吟醸でも1.8Lで2,422円ほどの価格で手に入れることができます。

ただ、安いからといって味も安いわけではありません。口に含んだ瞬間に醸しだす深い味わいは、一流どころの酒にも匹敵する旨さです。全国的に評価が高いのも納得です。この価格でしたら、大吟醸でも気軽に手に入れることができますね。

アルコール度数:15.6度
日本酒度:+4
酸度:1.3
原料米:山田錦他/精米歩合:50%

白鳥が舞う瓢湖の近くで湧き出る清涼な水と国産の米。そして杜氏の伝統の技で生み出された大吟醸は、その華やかな香りとすっきりとした後味が後を引く美味しさです。日本酒特有のクセが少なく、フルーティーな味わいは、日本酒初心者の女性にもオススメ。唯一困った点を挙げるならば、その飲みやすさでつい飲みすぎてしまうところでしょうか。それほどまでにスイスイと飲むことができる銘酒です。

合わせるならば、やはり旬の食材。「新ごぼうの漬け物」のつくりかた

合わせるならば、やはり旬の食材

クセがない酒ということは、どんな食材にも合わせやすい酒とも言えます。上質の土と水から生み出された酒ですので、同じく「土」に馴染みのある作物を合わせてみるのはいかがでしょうか。今の時期ですと、“夏ごぼう”とも呼ばれる若採りの新ごぼうがオススメです。

<新ごぼうの漬け物>
ごぼう 2本
めんつゆ 150cc
お酢 50cc
かつお節 5g
鷹のつめ お好みで

【1】ごぼうの皮を剥いて、すりこ木などで荒く叩き、4~5cmほどの大きさにカット。
【2】水に晒して灰汁抜きしたら、たっぷりの水で5~6分ほど茹で、ざるに上げます。
【3】あたたかいうちに、調味料すべてと一緒に容器に入れて漬けます。
【4】大体1晩くらいで食べごろになります。

土の香りが、さらに酒の香りを醸しだす

まだ早採りのごぼうなので、柔らかく上品な香りが口に広がります。一噛みごとに染み出す土の香りと、そこに加わる「越後桜」の少し甘口の味わいは、留まることを知りません。さらりとした口当たりが、新ごぼうの爽やかさをさらに引き立てます。

やはり同じ土と水でできたもの同士は相性がいいのでしょうか。一杯、もう一杯と、ついつい手が伸びてしまいます。

どこで手に入るか

越後桜酒造はさほど大きな酒蔵ではないので、首都圏の酒屋で購入するのは難しいかもしれません。しかし、この大吟醸は限定酒ではないのでネット販売でも気軽に購入することができます。金額は多少の差がありますが大体2,000円と少しで購入できますので、週末のご褒美などにいかがでしょうか。

飲み口的にもお財布的にも優しい大吟醸。肩肘をはらず、リラックスして味わってみてください。