【あの銘柄は「ミズナラ枡」でどう変わる?】ウイスキーを枡で飲み比べ(2)スコッチ・シングルモルト編

地に足のつく「グレンフィディック」

続いては「グレンフィディック」。通称“世界で一番飲まれている”シングルモルト、ですね。確かにグラスで飲むとこのクセのない、華やかな香り!「アードベッグ」よりも1オクターブ高い感じ。パッキーンと、上等な蜜のような香りが、パッキーンと。味も実に軽快で、モルトの甘味がほのかに感じられて、飲みやすいっす。こりゃ世界で一番飲まれるわけですわな。

なのですが、こちらもinto the「ミズナラ枡」。

「グレンフィディック」into the「ミズナラ枡」

すると今までメジャーコードで軽やかだったメロディーが、急にマイナーコードになって落ち着きを見せ始めるではありませんか! パッキーンと出ていた華やかな香りはやや奥の方にトーンダウンします。同じ甘めの香りでもアプリコットティー的な、何か別の要素を通過してほのかに届いてくるようなやや甘の香りが、ゆらりんと漂う感じですね。決してパッキーンではなく、ゆらりんです。

味もスタスタと軽快だったものが重みを帯びてきて、ともすればビターチョコのような趣きさえ感じさせます。今まで垂直方向にぴょんぴょん跳ねていたものが、水平方向に静かに横たわり出す感じ、と申しましょうか。ズシリと、もう俺はみんなに愛される道化は止めたんだと、ウッディ―な枡の中でウイスキーもダンディーに成長を遂げていくんですかねえ。

「グレンフィディック」into the「ミズナラ枡」

「グレンフィディック」×「ミズナラ枡」は“着地”。フワフワと飛び回っていたものが、地に足をつけてしっかりと立ち上がる、そんなイメージですね。大きな木のようにね。それこそミズナラの大木のようにね。

「ラフロイグ」×「ミズナラ枡」は“晴れた海”