見学ツアーは“本編”がおよそ60分で、その後の試飲タイムが20分。工場で出来立ての「キリン一番搾り」と、その神奈川県スペシャルバージョン「キリン一番搾り 横浜づくり」が樽生で味わえるほか、この夏の限定醸造バージョン「キリン一番搾り 夏冴えるホップ」も試飲させてもらえる(提供内容は時期などにより変更あり)。3杯までおかわりもできるので、飲み比べも可能だ。
いやまあ、やっぱり工場で飲むビールはどれもうまい。なんでこんなにうまいのか。嵐にめげず生麦駅から歩いてきた甲斐があったというものだ。
ちなみに、横浜工場にはさらに人気のコンテンツもある。「ビールづくりを見学する」に飽き足らなくなってしまった人のため(?)の、「ビールを自分でつくる」体験教室だ。“体験”だからと気楽に構えていると(参加すること自体はもちろん気楽でいいのだが)、これがなかなかの本格&本気の教室で、まず朝から夕方までの丸一日がかりという気合の入り方からしてすごい。
ほぼ完成しかかったビールに最後ちょっと手を入れる、みたいなレベルではないのだ。麦芽を煮る仕込み作業から始めて、まさに工場見学でたどった醸造プロセスを自ら追体験していく。最後に発酵に回し、約6週間後にオリジナルラベルのボトルに入ったマイビールが自宅に届くということで、これが結構な人気なのだという。
この「ビールづくり体験教室」はグループでの参加、要事前申し込み、有料、などなど工場見学とはちょっと条件が違うので、気になった方はホームページをチェックしてほしい。
http://www.kirin.co.jp/entertainment/factory/yokohama/seminar/
他にもクラフトビールがいろいろ飲み比べできる「スプリングバレーブルワリー横浜」があったりバーベキューが楽しめるレストラン「ビアポート」があったりと、その気になれば軽く半日はビール尽くしの時間にどっぷり浸かれるキリンビール横浜工場(もちろん我々編集部の面々は軽く半日ビールにまみれてきた)。今度行くときは、嵐ではなく頭髪に優しい晴天であることを切に願う。