昨年、キリンさんがプレゼントしてくれた「ゴクゴク爽快サーバー」ですが、のどごし生専用サーバーとして記事にもしました。でも、よく考えてみると、ビールは「のどごし生」だけではなく、キリンさんが売っているものだけでもいろいろと種類があるわけで……すると、ムクムクとある“企み”が膨れ上がってくるわけで。
こちとらバッカスの選択でい! やっちゃおうじゃないの!! ってことで、今回も福舎の店長にして大船が生んだビール・マイスター山田さんが、中野方面を見据えて大仰に2礼2拍手1礼してから、そろりそろりと検証を開始しました。
と、検証を始める前に……part 2
グラスは、検証に協力いただいた「福舎」さんオリジナルの一番搾り用超薄はりグラスを使用しました。さらに、缶ビールは温度2度で48時間、冷蔵しました。また、店舗での提供と同様、グラスはすべて徹底洗浄の上、注ぐ前に氷水で冷やしました。
【ゴクゴク爽快サーバーMemo】単三電池2本と、サーバー内の保冷剤を予め冷凍しておく必要があります。
1.缶で自宅と同様に注いでみた
『う、うまい!リニューアル以降、本当に味が濃くなって美味しくなったんですよね。単純に比べちゃダメなんだけど、正直、「のどごし生」とは香り・風味が全然違います。もちろん、好みに寄ってどっちが好きと別れるんだろうけど、こんなに違うんですね』
2.サーバーで注いでみた
【動画】https://www.youtube.com/watch?v=tTVnkmf5CO0
『相変わらず、操作が難しい(さすがのプロも電動サーバーには適わない!?)。ちょっと泡が多くなったけど なんとか注げました』
『最初に感じる、鼻を抜ける軽いアロマ感、そのあとしっかりと味わいも感じられるうま味。「一番搾り」の良さがぐーんと引き出されてる! まさにパーフェクト!!』
『ちょっと、こんなの家で飲まれたら、脅威かも……(苦笑)エンジェルリングもつきました。これはキレイに洗浄したグラス、クリーミーな泡の証拠!』
3.福舎バージョンで注いでみた
『そこには、負けられない戦いがある!!(川平慈英風に)相変わらず、ウチのはうまいな!!』
『でも、なんか一口目、口当たりが軽いような。泡の味が薄いのだ! サーバーの方は味が泡に乗っている感じがするんですよね。でも、後から来るうま味と風味は負けてないと信じたい! 泡のきめ細かさや、こだわりのボールタップと適正ガス圧で出された生ビールは、最高です!!』
一番搾りの検証で、「ゴクゴク爽快サーバー」に少し敗北感があり、「注ぐ気がしない……」と駄々をこねるマイスター山田(笑) 編集長Aが札束で山田さんの頬をパチンパチンとすると、ようやく重い腰を上げてくれました。
1.缶バージョン
『あー美味しい! ビールを口に含んだ瞬間、少しALE感を感じる。口に残る苦みが心地よい。さすが「本麒麟」です。でも、6%のアルコール感で切れもある、これは売れるわけだ』
2.サーバーバージョン
【動画】https://youtu.be/TTRfKkI2XF8
『泡が超絶きれい!! 一口目がマイルドだ! 超音波効果だな。これもうまい。鼻に抜ける香りは間違いなく「本麒麟」なんだけど、味がまろやかになって飲みやすくなった。ALE感が薄くなるから、缶のままが好きな人もいるかもしれないですね』
今回、「一番搾り」と「本麒麟」を試してみました。前回の「のどごし生」の復習と合わせて、マイスター山田さんに総評をしてもらいました。
【のどごし生】
『味が激変しますね。最初だったからかも知れませんが、自宅でこれが出せたら、毎日家で飲んじゃうくらい美味しくなります』
【一番搾り】
『はっきり言って、脅威でしかない(笑) ガス圧、ホースの長さ、温度、設定は一番搾りの良さを一番引き出せる様にセッティングしてきましたけど、反則ですよこれは。特に泡の美味しさは感心させられました。ウチもまだまだ改善の余地がありますね』
【本麒麟】
『そもそもが美味しい(笑) 自宅でキレイに洗浄したグラスに注ぐだけでも、大満足ですね。このサーバーを使うと、マイルドさが増すので、また違った楽しみ方ができるのではないでしょうか。
あと、缶ビールって本当に優れているんですね。計算されたガス圧だからこそ、注ぎ方次第で最高に美味しくなることが分かりました』
【福舎プロフィール】
大船にある隠れ家的ビアバー。「キリン 極上生ビールアワード 2018認定店」
店主の山田氏が注ぐ入魂の一杯に、多くのファンが集まります。最近、ピクニックがマイブームらしく、撮影中も「ピクニックは楽しい」「ピクニックはリラックスできる」と何度も話して頂きました。