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【“テカリ”が目印?】キリンビールが「一番搾り」をリニューアル! お近くの店頭にもぼちぼち入荷……してるかな?

さて先般、キリンビール横浜工場で飲んだくれてきた……あ、いや、もとい、大人の社会見学をしてきたという話を書いたが、そのキリンビールの代名詞「キリン一番搾り」がリニューアルされるというのを、諸君はご存じだろうか。

そして、その新しい「一番搾り」の試飲が、このほど7月29日から全国9か所のキリンビール工場で順次スタートしている(試飲開始日は工場により前後する場合あり)。

ということで、新しくなった「一番搾り」の味わいをちょっとレポートしてみたいと思う。

新旧を見分けるポイントは「雫マーク」

実は我が「バッカスの選択」編集部、キリンさんによる「一番搾り」リニューアルの発表会にお邪魔していたのだ。本来は一流ビジネスエリートしか歩いてはいけない東京・大手町の一角で、一流新聞社の経済部記者たちに紛れて、明らかにただの飲んだくれが記者発表の末席を汚しているという、なんだろう、この珍妙な図。

まあ、こっちは一流の飲酒エリートだけどな。

……それはそうと、肝心な“新”「一番搾り」のお披露目であるが、リニューアルしたポイントは大きく2点。パッケージデザインと味、である。

デザインの特徴はラベルの真ん中にある「雫マーク」だ。これまでの雫に比べてちょっと立体的な“テカリ”処理が入っているのが目印。店頭でこのテカリを見つけたら、それは“新”「一番搾り」だ。

そのほか缶の蓋部分がシルバーからゴールドになったり、全体に光沢感がアップしたりと、より品質感を高めたデザインに仕上がっている。

味のリニューアルは「低温濾過」がキーワード

そしてリニューアルのもう1点、味の方はどう変わったかというと、発表会で言われていたのは「麦のうまみ」がアップした、ということ。そして編集長Dの個人的感想で言うと、「ちょっぴりデリケートなお年頃になったかな?」という感じだ。

何?どういう感じだ?全然わからん?……はいはい、かいつまもうね、はいはい。

まず「麦のうまみ」に関してだが、もともと「一番搾り」はその独自の「一番搾り製法(一番搾り麦汁だけを使う作り方)」によって“麦のおいしいところだけを搾る”ことにこだわってきた銘柄だ。なのでこれまでももちろん麦のうまみは存分に感じられたわけだが、リニューアルでは麦汁の濾過温度を下げて雑味や渋味が抑えられた分、麦の味わいがより前面に出てくるようになった。

そして「デリケートな感じ」というのは、(おそらく)この低温濾過の産物である。雑味や渋味、さらに酸味だとか、ちょっと甘い?という香りだとか、要はビールが潜在的に持ち得る様々な方向の個性がほど良くトーンダウンされて“落ち着いた性格”になることで、全体に洗練された、繊細なキャラクターにまとまっている感じがする。

人によっては「スッキリ飲みやすくなった」ととらえられるかもしれない。あるいは、「押しの強さよりも奥深くなった印象」という人もあるかもしれない。いずれにしろ、発表会でも言われていたが、「より調和のとれた」味わいに仕上がっているのは間違いない。

さてこの“新”「一番搾り」、製造は7月下旬から始まっていて、順次現行品と切り替えていくとのこと。気になる諸君は、ぜひ店頭で雫マークのテカリを探してみてほしい。