【行ったら誰かに話したくなる】ポルトガルワインで天ぷら? 女子が過半数の立呑み屋? って一体?(2)

【行ったら誰かに話したくなる】ポルトガルワインで天ぷら? 女子が過半数の立呑み屋? って一体?(2)

誰かに言いたい!【5】そんなわけだから、今度一緒に…

ということで、(1)(2)と語りつくしました、「喜久や」さん。一度行くと、教えたいネタ、伝えたいネタがどっさり入ってくるので、編集長D、その「シェアしたい欲求」を全て発散した感じです……。

「まあいろいろとお話ししましたけど、実は単純に“自分が飲みたいと思う店”をつくってるだけなんです(笑)」と社長は言います。「仕事帰りに一人で飲めて、でも雰囲気が良くて、料理もおいしいところって、意外とないんですよね。あと待ち合わせで1杯ひっかけようというときも、座りの店だと1杯だけでは出にくいじゃないですか」

海外経験も豊富な本間社長。自身も立呑みしに来るそうなので、運が良ければお店で会えるかもしれません
海外経験も豊富な本間社長。自身も立呑みしに来るそうなので、運が良ければお店で会えるかもしれません

「それで思い出したのが、自分が前に仕事で滞在していたヨーロッパ、特にイタリアやスペイン、ポルトガルで出会った立呑みのスタイル。ああいうお店なら、自分もフラッと入ってみたいなと。そのぼんやりしたイメージが原点になっていますね」

案外「出やすさ」というのが入りやすさにつながっているのかもしれません。一人でも、気の合う仲間とでも、軽く飲んでサクッと食べてちょっとしゃべってピッと帰れる。そういう場所だからこそ気軽に立ち寄りたくなるんですよね。社長の個人的(?)ニーズは、見事に世の中のニーズとマッチしていたわけです。

「喜久や」さんは案外「出やすさ」というのが入りやすさにつながっているのかもしれません。

16時の開店から19時ぐらいまでは飲みに繰り出す前の待ち合わせ、「ゼロ次会」の人たち。19~22時あたりはしっかり天ぷらを食べて飲んで、という人たち。それ以降24時の閉店までは少人数で軽く飲み直す2次会、3次会の人たち。どの時間帯も人が入れ替わり立ち替わり、店内がぎっちぎちのときもありますが、その活気というかにぎわい感もまた、立呑みのいいところですね。

さて、では私も「喜久や」さんの話、誰かに教えて引率しましょうかね。誰を連れて行くんだって? そりゃまあ、あれですよ、誰だっていいじゃありませんか。教えませんよ。