【ドイツ定番のワインの飲み方!?】ワイン×炭酸水の『ワインショーレ』と、じゃがいものさっぱりサラダ『カトフェルンザラート』の爽やかコンビ(by現地在住ライター)

9月に入り朝夜はすっかり秋らしい気候になってきましたが、昼間はまだまだ暑い日々が続くドイツです。

前回、ドイツの人々はコーヒーブレイクの代わりに“ビールブレイク”をするとご紹介しましたが、お酒も飲めるカフェ(というか、みなさんほぼお酒を飲んでいます)は、3時ころからすでに女性を中心ににぎわっています。夕方5時を過ぎたころには仕事を終えた人々も合流し、テラスも満席状態です。

そこでよくグラスたっぷりに注がれたワインを見かけていたので、「ドイツのカフェは大盤振る舞いだな~」なんて思っていたら、実はワインに炭酸水を注いだ『ワインショーレ』というお酒でした。

「ワインショーレ、ビッテ(ワインショーレをください)」と注文すると、店員さんが「グロス(大きい)、オーダー(または)、クライン(小さい)?」と聞いてくるので、お好みのサイズをオーダーします。

この『ワインショーレ』はカフェやバーで飲んでも3~4ユーロ(320円~450円くらい)程で味わうことができます。現在住んでいるドイツのヘッセン州は有数の白ワイン産地でもあるため、今回は白ワインを使った『ワインショーレ』をご紹介します。ちなみにドイツ語で白ワインは“ヴァイス(白)ヴァイン(ワイン)”と言います。

ワインをすっきり楽しむ『ワインショーレ』

『ワインショーレ』とは、日本でも馴染みのある『スプリッツァー』のようなものです。材料は白ワインに炭酸水のみ。好みにもよりますがワイン6:炭酸水4の割合がベターだと個人的には思っています。

ワインの種類はお好みで好きなものをチョイスしていただければOKです。ドライな炭酸水ですっきり辛口に楽しむのも良いですが、スプライトなど甘味のある炭酸飲料もマッチするので、ワインがあまり得意でない方や甘党の方はそちらがおすすめです。

日本とは違うポテトサラダ『カトフェルンザラート』をお共に

ドイツの伝統料理『カトフェルン(じゃがいも)ザラート(サラダ)』は、日本でいうポテトサラダのようなものです。日本とは違い、マヨネーズではなく、固形ブイヨンを使用してさっぱり味わうのがドイツ流。サラダというよりマリネに近いかもしれません。

日本とは違うポテトサラダ『カトフェルンザラート』の作り方

【材料】 ※2人前

じゃがいも 2つ(小さいものは3つ程度)
ベーコンまたはハム 適量
玉ねぎ 1/4個
固形ブイヨン 1/2サイズ
ワインビネガー 適量
オリーブオイル 適量

【作り方】

  1. 皮をむいたじゃがいもを茹でます。芯が少し残るくらいまで茹でたら、5mm程度の大きさに輪切りにします。
  2. ベーコン(またはハム)と玉ねぎは、そのほかの具材と合わさるよう粗みじんに切ります。この2つの具材をフライパンでよく炒めてください(お好みでマッシュルームやブロッコリーなどをプラスすると味のバリエーションが広がります)。
  3. 少量の水を入れた鍋を火にかけ、固形ブイヨンを溶かしていきます。そこにワインビネガー、オリーブオイルを加え、よく混ぜ合わせてください。ビネガーとオリーブオイルの量は味をみながら調整してください。
  4. 最後に1~3の材料をボウルに入れて混ぜ合わせれば完成。

さっぱりとした味わいでおしゃれな組み合わせ

ドイツでは、夜ごはんはサラダやパンなど軽めのもので済ませることも多いようです。仕事後、夕飯が遅くなってしまった場合には、さっと作れて程よい満腹感も味わえる『カトフェルンザラート』はヘルシーで最適。

秋が深まるにつれ飲むのが楽しみになるワイン。ついつい飲みすぎてしまっても、炭酸水と割っているのですっきりスマートに嗜むことができる『ワインショーレ』と共に味わってみてください。