【フランクフルトの地酒?】アプフェルヴァイン(アップルワイン)に合う“国民的スイーツ”アイスクリームの簡単レシピ(byドイツ在住ライター)

11月に入り秋も深まっていますが、10月の前半ではドイツもまだ薄手のコートを羽織った人々が多く、昼間は20度前後と温かくて過ごしやすい日が続いていました。ドイツに来て約2か月半が過ぎましたが8月から住んでいてもっとも驚いたこと、それは“アイスクリームが大好きな国民”ということです。

小さな子どもはもちろん、若いカップル、ベビーカーを押すお母さんたち、休憩中のお父さん、そしておじいちゃん、おばあちゃんと年齢・性別関係なく、“歩きながらアイス”“カフェテラスで一休みアイス”“おしゃべりしながらアイス”の光景を1日に何回も見かけます。

そもそもアイスクリームショップの数が多いです。私が住んでいるヘッセン州の街では徒歩5分圏内に3軒ほどのお店がありますが、気温が高く晴れた日には行列ができるほどです。

次第に寒さが深まっていくので、人々がアイスクリームを美味しそうに食べている姿も今年はそろそろ見納めとなりそうで、少し寂しい気分でもあります。今回は、そんなドイツを代表するスイーツ「アイスクリーム」と、ヘッセン州フランクフルト発祥のリンゴのお酒「アプフェルヴァイン」のマリアージュをご紹介します。

フランクフルトの地酒“アプフェルヴァイン”

現在わたしが住んでいるヘッセン州・第二の都市、フランクフルトには「アプフェルヴァイン」と呼ばれるリンゴ酒があります。

“アプフェル(リンゴ)ヴァイン(ワイン)”という名前からワインのような上品なイメージを思い浮かべる方もいるかもしれませんが、個人的にはビールを飲むような気軽な感覚に近いと思います。実際にスーパーでも1L約200円程度と安い価格で売られていることが多いです。

先日フランクフルトに遊びに行った際には、現地にアプフェルヴァインの屋台が出ていました。特にフェスティバルやイベントがあるわけではなさそうでしたが、広場に数件の屋台が軒を連ね、観光客や地元の人などでにぎわっていました。

リンゴ独特の酸味が前面に感じられる味わいは、好き嫌いが分かれるとも言われていますが、アルコール度数も5パーセント前後と低いので、お酒が苦手な方や初心者でも楽しめるお酒です。炭酸水と割る“ショーレ”スタイルもありますが、個人的にはストレートで飲むのがおすすめです。

ドイツ国民の偏愛スイーツ、アイスクリーム

バニラやチョコレート、イチゴなどベーシックな味はもちろん、大きなお店だと10種類以上ものバリエーションを楽しめるのがドイツのアイスクリームショップの魅力です。

さて今回は、アプフェルヴァインの甘酸っぱさに調和するバニラアイスのつくり方を紹介しましょう。

<材料>

卵(1個)
グラニュー糖(大さじ1杯)
生クリーム(50~70ml)
ヨーグルト(大さじ1杯)
お好みでレモンエッセンス(少々)
……だけ! とてもシンプルです。

<作り方>

(1)まずは卵とグラニュー糖をボウルで混ぜます。
(2)他のボウルで生クリームを泡立てた後、ヨーグルトをプラスして混ぜます。
(3)(1)と(2)を混ぜ合わせ、バットに移して4~5時間冷凍庫の中で冷やせば完成。

アプフェルヴァインとバニラアイスの甘酸っぱい関係

アプフェルヴァインの酸味の利いた味と、バニラアイスのスイートなテイストが調和するこの甘酸っぱい組み合わせ。

毎年8月にはフランクフルトにてアプフェルヴァインのフェスティバルが開催されています。来年ドイツに行く機会がありましたら、国際空港からもほど近いフランクフルトの街で、ぜひアプフェルヴァインを試してみてください。もちろん、その際にはアイスクリームを食べることもお忘れなく!