【う……飲みすぎた、気持ち悪い……】 そうならないための二日酔い防止薬膳メニューを紹介<前編>

飲む前に飲む! のは烏龍茶かホットコーヒー

二日酔い防止策としては、
楽しく飲む(楽しい仲間・楽しい話題・楽しい場所)、
悪酔い・二日酔いはしない
酒は飲んでも飲まれるな
自分にとっての適量を心がける
休肝日を設ける etc

お酒を飲む方でしたら、誰でも知っていますよね!

なのに、どうしてこうなるの??
頭がガンガンするー。うー、吐きそうー。
あー、あんなに飲まなければよかった。
こんな経験をされた方、多いのではないでしょうか?

お酒は「百薬の長」といわれます。
確かにお酒は身体に良いのです!

ただし、これは飲みすぎなければの話。
薬膳では、「アルコール」と一括りにはせず、
種類ごとに効能が分かれています。

ウイスキー

効能:筋肉を伸ばし、血流を促進
適応:心血管疾病

紹興酒

効能:経絡を温め、通りを良くする、寒さを取り除く
適応:動悸、感冒、抑うつ感

焼酎

効能:血流の通りを促進
適応:胃腸の冷え、筋の引きつり

日本酒

効能:血流を促進し、瘀血を改善  ※瘀血=どろどろ血
適応:血行不良、不眠

ビール

効能:元気をつけ血流改善、体内の余分な水分の排泄、食欲不振を改善
適応:食欲不振、消化不良、むくみ

ワイン

効能:消化不良を改善し食欲増進、美容、疲労回復
適応:貧血、動脈硬化、食欲不振、不眠

すばらしい効能ばかりで、
「これだったらもっと飲んだほうが身体に良いんじゃないの?」
なんて勝手な解釈はご法度!
なんでも適度を心掛けることが肝要です。

それでは二日酔い予防の薬膳をご紹介。

「今日は飲むぞ!」と意気込んだ日は、
まず、烏龍茶と温かいコーヒーを買ってから会場に向かいましょう。
どちらも薬膳的に、二日酔い防止にはおすすめの飲み物。

特に、コーヒーには「解酒毒」という効能があり、
これは「お酒の飲みすぎ、二日酔いなどに適している」という意味です。
※烏龍茶とコーヒーは呑む前に飲んでおきましょう。

お店で注文したい二日酔い予防メニュー!

お店で注文したい二日酔い予防メニュー!

冷やしトマト、きゅうりを使った料理(ぬかみそ、もろきゅうなど)、
しじみの味噌汁がメニューにあったら、そのお店は顧客の健康を大切に
考えている良いお店です。これらのメニューがあれば、ぜひ注文して下さい。

薬膳的に言えば、トマトやきゅうりには、
身体の熱を冷まして潤いを生み出してくれる働きがあります。
お酒は、身体に熱を生み出しますので、冷ましてくれる食材が
おすすめというわけです。

特にトマトには、含まれている水溶性成分が
アルコール分解酵素の働きを高めるという実験結果も出ています。

【薬膳二日酔い予防レシピ】香菜と豚肉の包み焼き

<材料>(4人分)

香菜 1/2束
豚赤身ひき肉 50g
春巻きの皮 小10枚

<調味料>

片栗粉 小1
醤油 小1/2
砂糖 適量
油 適量

<作り方>

  1. 香菜は小さめの小口切りにして塩でもみ、水気を切っておく。
  2. 豚ひき肉は酒と塩(分量外)を入れて手で粘り気が出るまでよく混ぜる。
  3. ボールに1、2と、片栗粉、醤油、砂糖を入れて混ぜ、10等分にする。
  4. 春巻きの皮に3をのせて細めに巻く。
  5. フライパンに油をひき、4をカリッと焼く。
  6. 器に5を盛り、お好みで酢醤油をつけていただく。
photo by 大社優子

香菜(パクチー)は、酔いを醒まして胃をすっきりとさせてくれる食材。
火を通すことで、香菜の独特な香りが苦手な方でも美味しく食べられる一品です。