1杯目のカクテルは、「Bar高松」の高松保行さんによる「ガラシャ」。熊本のお殿様、肥後細川家の初代・忠興の奥さんで、キリシタンだった女性・細川ガラシャをイメージしたカクテルで、“和洋折衷”がテーマだそうです。
ベースは、古くから熊本地方に伝わるお酒「赤酒(あかざけ)」。日本酒の一種で、もろみに木灰を加えて保存性を高める「灰持(あくもち)」という製法で作られるのが特徴です。これに熊本県産の柑橘「甘夏」のジュース、阿蘇のジャージー牛乳のヨーグルト、熊本が国内生産量でトップクラスの生姜を少々入れます。
そして仕上げに使うのが「炭酸氷」。「たんさんすい」じゃないですよ、「たんさんごおり」です。熊本の企業が開発した世界初の技術で中に炭酸が閉じ込められていて、口にするとシュワシュワと柔らかくとけていく不思議な食感(とけ感?)があります。
“和”のお酒と“洋”のヨーグルトによる“和洋折衷”の1杯、お味はといいますと、まずは甘さとともにヨーグルトのコクがまろやかに感じられます。そこにパンチの効いた生姜が入ってきていいコントラスト。炭酸氷の食感もあって甘さがしつこくなく、さっぱりと飲みやすいカクテルですね。
そして、高松さんが考える「ガラシャ」の相方は、熊本のお菓子「蜂楽饅頭」。九州でメジャーないわゆる大判焼き・今川焼きの仲間ですが、餡にハチミツが練り込んであるのが特徴。熊本県の水俣が発祥と言われ、熊本市中心部の商店街にも昔からお店があります。黒あんと白あんがありますが、高松さん的には「白」が合うのでは?とのことでした。
<2杯目は米焼酎×柑橘×お茶……?>