ビールは苦いだけの酒ではない!フルーティーなビールとドライフルーツで甘いひとときを。

3月に発売された「サントリー クラフトセレクト」シリーズは 今まで大手メーカーが販売してきたビールとは大きく異なり、多彩で個性豊かな香りや味わいが感じられるビールだ。現段階ではペールエール、ヴァイツェン、ゴールデンエールの3種類があり通年販売のペールエール以外は期間ごとにラインナップが変わっていくのだという。今回は6月末まで期間限定で販売される「ヴァイツェン」にスポットを当ててみた。

バナナのようなフルーティーな香りが特徴のヴァイツェン。

まずはヴァイツェンをグラスに注いで飲んでみる。まず感じるのが甘いフルーティーな香り。もっと言うとバナナの香り。そしてバニラやクローブのようなニュアンスも感じる。ヴァイツェンはドイツ語で「小麦」という意味で、原料の50%以上が小麦麦芽で作られており、その小麦由来のフルーティーな香りが最大の特徴である。

「サントリー クラフトセレクト」シリーズは缶の裏側に「香り」「旨み」「苦み」「ボディ」のチャートが書かれている。香りはとても豊かで、旨みやボディ(味わいの濃淡)もある。そしてもうひとつのヴァイツェンの特徴であるのが「苦み」が少ないということ。

フルーティーで苦みが少ないビール・・・これはビールが苦手な人にぜひ飲んでもらいたい1本である。「ビールはおじさんが飲む苦い酒」というイメージが一瞬で消え去ることだろう。

おつまみもフルーティーにしてみた。

おつまみもフルーティーにしてみた。

さて、ビールのつまみと言われてパッと思い浮かぶものってなんだろう? 柿の種、枝豆、あたりめ・・・。うん、おじさんのおつまみばかり。それはそれで美味しいのだけれど、今回のビールはフルーティーなタイプ。フルーティーなものに上記のつまみはあまり合いそうにない。というわけでフルーツを使って自分でつまみを作ることにした。バナナの香りがするのだからやっぱりバナナが合うだろうという安直な発想・・・。

作り方はバナナを薄く切ってオーブンレンジに入れ、100℃で90分加熱。ほんとはクッキングシートがあれば使ったのだが、なかったので天板に直置き。片面が渇いたなと思ったら途中で裏返す。

90分後にできたのがこれ。中がくにゅっとやわらかいセミドライタイプのドライバナナの完成だ。

ヴァイツェンとドライバナナを実食!

つまみができたところで改めてもう1杯注いでペアリングを試してみる。判定は・・・ヴァイツェンのバナナ香を本物のバナナが補強していてすごくいい! バニラ香とバナナの組み合わせもバナナセーキを想起させてくれる。苦みの少ない味わいに凝縮されたバナナの甘さがぴったりだ。

「サントリー クラフトセレクト」シリーズはプレミアムビールよりも安い価格帯だが、個性豊かな香りと味わいがプレミアムな空間へと誘ってくれる。そしてぴったりなつまみを用意することでその楽しさは2倍にも3倍にもなるのである。