ワニの肉に合うビールは?
ビールはレーベンブロイを選択。麦芽を100%贅沢に使用した、600年以上の伝統を持つドイツの逸品。スパイシーなワニ肉にはまろやかさを持ったビールがよいとの判断によるものだ。
ワニの肉を食べてみる!
では、いざ実食。脂がすごいので紙を何枚も巻いてかぶりつく。食感としては鶏に近い。だが、比べものにならないほどの噛みごたえ。ひたすら噛みしめていくと、内側から旨味が吹き出てきて口中に広がっていき、ビールが欲しくなる。
流し込むレーベンブロイ、まろやかながらしっかりとしたコクとキレ。カーッとしたスパイシーさが全身をかけめぐり、何とも言えない。ワニのエネルギーが麦芽と混じって元気になっていく。クロコダイル、旨いぞ、美味しいぞ。コラーゲンもたっぷりで美容にも効果的、いいことずくめだ。
飲みながら自然と触れ合う
以上、「なんば赤狼」のワニ肉レビューでした。
こちらの店では他にも、国内で狩猟したイノシシやシカの肉を食べることができる。いずれも信頼できる業者から仕入れたもので、安全面も問題なし。
「狩猟」と言うと趣味で動物を撃つといった悪いイメージをもたれがちである。だが本当のところは決してそうではなく、増えすぎた生き物によって引き起こされる獣害をくい止めるなど、人と自然の営みを守り生態系を保全する、共存法の一つとも言える。
食を通して遠く離れた自然と接し、理解を深めてもらえたら――。そんな思いを、おいしい料理と酒とともに伺い知ることができた。