季節に限らず、ビールと餃子は鉄板のマリアージュだが、夏のビールと餃子は最強だ。アツアツの餃子をハフハフしながら頬張り、キンキンに冷えたビールをグビグビっとやる! そんなシーンを脳内再生させるだけで喉が鳴る。
焼き餃子と言えば、裏面の焼き具合が一番の“しずる”ポイントだ。これがきれいなキツネ色になっていると、食感がカリッとして、中から肉汁がジュワッと来る。ビールもそうだが、白飯とのマリアージュも圧倒的。
鉄鍋餃子などの場合、大量の油で裏面がカリッカリに揚げられていることがある。こちらもカリッとして、サクッとし、ジュワ~とする。そして、グビグビイケる! ああ、やっぱり天下無双のコンビプレイだ。
完全に丸々揚げた揚げ餃子も旨い。これも間違いなくビールにマッチする。焼き餃子のプリッとした食感はなくなるが、カリッとした食感が常に味わえるので、揚げ餃子ファンも多い。
焼き餃子、揚げ餃子と来たら、水餃子も忘れちゃならない。カリッとした食感はないが、皮のモチッとした食感が特徴だ。こちらはピリ辛坦々風にアレンジされている。汗かきながら食べて飲んでってのも夏らしくていい。
餃子はサイズ感も千差万別。関東ではあまり見ないが、関西・九州方面は小ぶりな一口餃子が有名だ。ぽいっと口に入れ、ぐびっとビールを流し込む。リズミカルに飲むってのもこれまたおいしい。酔いが早まりそうだが(笑)。
そして最強パリパリ王者、SPP(最強パリパリ)統一チャンピオンの登場だ! 小麦粉でできた羽がパリパリとした食感でジャブを打ってくる。そして、できた隙をぬって餃子のプリプリっとした最強ストレートが飛んでくる。間違いなくノックダウンだ。
まだ梅雨明けには遠く、じめじめとした日が続く。だが熱い餃子と冷えたビールで汗をかくことで、一足先に夏を迎えられる。夏を待てないという向きは、向かうところ敵なしの最強マリアージュに挑戦してみてはいかがだろう。