【本日11:00AMスタート】「バッカスの選択」オリジナルグッズ、クラウドファンディングに挑戦!!

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「ミズナラ樽」から着想して枡。

ウイスキーの飲み方というと、ロックに水割り、ハイボール……と長きにわたって硬直化している感があります。まあ、それに対して特に誰も不満を抱いてはいないのでしょうが、なぜ我々がそれを勝手に疑問視し、あえてイノベーションを起こそうとしたのか。頼まれてもいないのに火中の栗、いやロックグラスの中の氷を拾おうなどと考えたのか。それは、毎週実にくっだらない会議をしている編集部の中で、「ミズナラ樽」の話が出たのがきっかけでした。

ウイスキーフリークの方ならご存知かと思いますが、ウイスキーは麦汁を蒸留した後、木製の樽に入れ何年も寝かせることで完成します。

ウイスキーは麦汁を蒸留した後、木製の樽に入れ何年も寝かせることで完成します。

ウイスキーは樽の中で木の香りやエキスをも取り込み、あの美しくもかぐわしい琥珀色の液体へと変身を遂げます。伝統的にはオーク材の樽が多く、さらには元々バーボンやシェリー酒など他のお酒を寝かせていた樽を再利用するパターンもあります。それぞれでウイスキーに与える影響が違ってくるわけですね。

そんな中で、我らが日本の蒸溜所が世界で初めて導入した樽材こそ、「ミズナラ」なのです。通称「ジャパニーズ・オーク」。どことなくお香のような、京都の古いお寺のような、“和の感じ”のするフレーバーが原酒に付くので、国産のウイスキーはもとより海外の銘柄でもミズナラ原酒をブレンドすることがあり、近年話題を集めています。

「ミズナラ」通称「ジャパニーズ・オーク」。

で、我々、思いついてしまったんですね。「そんなにミズナラ、ミズナラ言うんだったらさあ、ミズナラで枡、作っちゃえばいいじゃん」……というわりと軽めな気持ちとフットワークで、岐阜県にある木材の製材・加工を手掛ける職人集団に試作品の製作を依頼(この試行錯誤とミズナラ材の特性、商品の希少価値については「Makuake」のプレゼンに詳しく書いています(https://www.makuake.com/project/mizunara-masu/))。ついに都内某所に「ミズナラ枡」の初号機、いや初号器が届けられました。

ウイスキー専用酒器「ミズナラ枡」

編集部の呑兵衛たちが早速試飲に取り掛かると、皆一様に冒頭述べたような「のけぞり」と「奥深い顔」を見せ、手持ち無沙汰になると枡の香りを嗅いでしまうという、妙な習性まで獲得してしまう始末。これはタダモノではないということで、プロの意見も聞いてみようと界隈で人気の名店バーに突入しました。

別の表情を上手に引き出し枡。

「あ、変わるねー」と試飲したバーテンダーさんの感想。これテストに出るとこですよ。

「ミズナラ枡」で試飲したバーテンダーさん

「変わると言っても、元のウイスキーの個性は壊されない。ベースの性格は同じまんま、要素だけグーッと引き伸ばされている感じ。するとところどころにグラデーションができて、それが面白い」

最初に述べました「ツン」の緩和と「デレ」の全開も、この「引き伸ばし」と関係していると考えられます。ウイスキーの個性のフレームワークが「ミズナラ枡」に入れると緩くなり、味をまろやかに、香りを柔らかく変えていくのではないでしょうか。全く別人格になってしまうというよりも、深いところに隠れていた別の一面が出てくる変化ですね。

ウイスキーの個性のフレームワークが「ミズナラ枡」に入れると緩くなり、味をまろやかに、香りを柔らかく変えていくのでは

“時間”と“染み”を味方につけ枡。