【業界関係者もたびたび出没?】大阪ミナミ心斎橋のサブカル飲み屋「BAR TREK」で昭和特撮&名作SFネタをつまみに絶品生ハイネケンをいただきます

【業界関係者もたびたび出没?】大阪ミナミ心斎橋のサブカル飲み屋「BAR TREK」で昭和特撮&名作SFネタをつまみに絶品生ハイネケンをいただきます

また、昭和特撮に関する知識もすごい。たとえば、「ピープロ」をご存知だろうか。元漫画家のうしおそうじ氏が立ち上げたこの会社は、主に「マグマ大使」や「電人ザボーガー」「スペクトルマン」などの特撮番組制作に携わっていた。実写の特撮シーンにアニメを混ぜるといったユニークな演出法や、思いもよらぬ展開を見せるそのストーリーは、当時の視聴者世代のみならず若い男女にも定評がある。

……と、こんなニッチな話題についても、この店では当時の名場面を振り返りながらとことん語り尽くすことができる。おそらく「ピープロ」のキーワードだけで一晩もたせるなど造作もないことだろう。ピープロ以外の特撮番組についても同様なのは、言うまでもない。

「BAR TREK」カウンターの壁

SF映画の話題も当然守備範囲で、たとえば、ジョン・カーペンター監督の「ゼイリブ」や「遊星からの物体X」「ニューヨーク1997」、トビー・フーパー監督の「スペース・ヴァンパイア」など、その手の映画が好きであればポンと膝打つような作品についても楽しく語れるだろう。

その他ホラーや西部劇、カンフー映画、「仁義なき戦い」などの東映任侠映画や梶芽衣子主演の「女囚さそり」シリーズ等に関しても、たまたま来ていたお客さんを交えて楽しく話をすることができた。“たまたま”なのに成立するところがすごい。

……などとたたみかけてくると、「ちょっとマニアックすぎて、ニワカな自分はついていけないかも」と思う人も多いかもしれないが、その点は大丈夫。ニッチなジャンルのお店にありがちな「常連ばかりが顔を利かせている」といった感じはない。私もこうしたジャンルについては浅い知識しか持っていなかったが、店主の伊藤さんも他のお客さんも気さくに接していただいた。最低限の常識や節度さえあれば問題ない、優しいお店だ。

自慢はサーバーから注ぐ生ハイネケンビール